アンジェリーナ・ジョリー (今週のスター)

きれいごとを無視した開けっぴろげ女優
 20代の女優では、アンジェリーナ・ジョリーはこの2・3年で最も輝いていたと思う。出演作が話題になっていたのはもちろんであるが、同時に何もかもさらけ出した私生活にも話題が集中したことが大きい。父ジョン・ボイトとの不仲や、夫とのSMプレイなど、自分については開けっぴろげ。人気が出る前は、シャワーも浴びず、顔も洗わずで、汚い格好をしていたことも打ち明けた。スターのきれい事なんてどこに行ったのやら。インタビューで平然とセックスのことについて話すところは、こうなると潔い。あのワイルドな唇がたまらない。ロック・スターの感覚を映画の中にもってきたような女優ともいえるが、こんなの今までにいなかったタイプの女優である。しかも彼女はそれでいてトップクラスのスターで、今年(2004年)の「最もセクシーなスター」にも選ばれ、これからはもっと人気がでる予感。
 「すべては愛のために」(03)もすごく可愛かったし、「トゥームレイダー2」(03)もかっこよかった。「ブロンドライフ」(02)では金髪のスーツ姿が最高にイカしてた。女性映画の主役をはれる女優は数少ないが、そんな中、アンジェリーナ・ジョリーは何度も堂々と主役級の大役をこなしてきた。一流のエンタテイナーだ。

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