管理人オススメの映画本 (特別企画)

 

企画14
管理人オススメの映画本

 映画オタクになってしまうと、部屋の中はほとんど映画の本だらけになってしまうんですが、その中でも、僕がオーッと思った映画本をここで紹介しちゃいます。
 

大アンケートによる洋画ベスト150
発行:文芸春秋

 僕が映画好きになるきっかけになった一冊。これが僕の映画人生の全ての始まりだった。色々な著名人たちに好きな映画を10本ずつ選んでもらい(意外な人物が意外な映画を選んでいる)、その総合得点で映画のベスト150を決めている。ランクインした映画は、最初は僕の知らない映画ばかりだったが、結局好奇心で150本全て見てしまった。数ある番付ものの中でも最もそれらしい内容だった。僕の宝物です。Amazonで検索
 
ヒッチコック映画術
著者:フランソワ・トリュフォー/発行:晶文社

 僕はこれを映画の大教典としていつまでも大切に保管している。これほど刺激の強い本は他にあるまい。巨匠アルフレッド・ヒッチコックとフランソワ・トリュフォーが映画について語り合う夢のような一冊だ。二人の会話はまるで雲の上の世界の会話。レベルが僕らとはあまりにも違いすぎる。二人の口から発される言葉は、映画作りのお手本となるものばかり。溜息がでる一冊。Amazonで検索
 

ベスト・オブ・キネマ旬報
発行:キネマ旬報社

 史上最強の映画ウンチク本。ファン雑誌ではなく、映画評論雑誌として長い歴史を持つ「キネマ旬報」の過去の記事を厳選したアンソロジー。その数々のトピックのユニークさに思わずうなってしまう。時代ごとに見る記事は、その当時の映画の傾向がわかるスグレモノ。51年9月までは「映画」や「写真」の漢字まで違ってたんだなあ。あたかも自分がその当時の映画をリアルタイムで体験しているような気にさせてしまう。当時の評論家達・監督達の座談会や論文は、何物にも代えられない価値があるだろう。 Amazonで検索

   
フィルム・メーキング
著者:ほしの・あきら/発行:フィルムアート社

 この本のいいところは、映画制作についてトータルに書かれているということ。「個人映画制作入門」というサブタイトルが示す通り、機材のノウハウから、脚本の描き方、モンタージュの仕方まで、すべてにわたって簡潔に分かりやすく説明してある。しかも最後にはまとめの資料集があり、とても便利である。文体も独特でつかみやすいし、これさえあれば映画作りも怖くない。この本の前では、僕のサイトなんて真似事でしかなくなる。Amazonで検索
   
 

映像の原則
著者:富野由悠季/発行:キネマ旬報社

 映像の原則についてわかりやすく教えてくれる奥深いテキスト。若き映像業界志願者たちの抱いているおかしな誤解、たとえば「映画は感性さえあればいい」「いい映画は芸術的なカメラワークで生まれる」などの安易な考えにするどくツッコミを入れる強い一冊で、僕も何度グサリと来たことか。アニメ業界の人が書いた本だからって甘く見ちゃダメ。アニメも映画もゲームも原則は同じである。個人主張本なので、納得できないところも少なからずあるが、そういう問題点も含めて魅力。当サイトでは「フィルムロジック」の参考文献として活用してます。Amazonで検索

   
名女優
発行:平凡社

 写真家・早田雄二が撮った女優たちの豪華な写真集。キラ星のごとく、日本映画を彩った名女優・美人女優たちの写真・写真・写真。日本にこんなに色々なスタァの写真を撮った人がいたなんて。しかもどの写真もすごく色っぽく、高級感がある。久我美子の美しさにうっとりし、京マチ子の色気に電撃を打たれる。浅丘ルリ子の小悪魔っぷり。前田通子のエロス。日本にもこういう女優がいたのね、という発見があった。Amazonで検索
 

私、映画のために1億5千万円集めました。
著者:益田祐美子/発行:角川書店

 映画製作のノウハウを知らない主婦が、持ち前のガッツを生かして、1本の映画を完成させるまでの切実なる記録。東京国際映画祭でも上映された「風の絨毯」、イランと日本の親善をこめた初合作映画である。本書の面白いところは、監督や脚本家の視点からではなく、あくまで素人プロデューサーの視点から映画作りについて書かれてあることだ。元来映画というのは監督や脚本家がなんぼで語られるものゆえ、プロデューサーで語られることはなかったが、この本を読んでいると、一番苦労しているのはプロデューサーなんじゃないかという気がしてくる。資金集めの苦労話や、契約問題など、個々のエピソードが細かく書かれ、関わった人もすべて実名で、契約金額も書かれており勉強になる。

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