は行ーふ (専門用語事典)
【ふ】
ファース farse [作]
笑劇。
ファースト・モーション fast motion [撮]
→コマ落とし
ファイナル・カット final cut [編]
編集したフィルムで、公開される形のもの。最終版。仕上がり編集。プロデューサーがファイナル・カットの権利を持っている。
ファイナル・カット・プロ final cut pro [編]
アップル・コンピュータ社が開発したノンリニア編集ソフト。岩井俊二が作品で使った。
→プレミア[編]
ファイン・カット [編]
脚本にもとづいてつなげた仮編集に更に手を加えたもので、ほぼファイナル・カットに近い。
ファム・ファタール Femme Fatal [他]
フィルム・ノワールなどで、男を狂わせる女のこと。
フィーチャー [作]
長編。
フィードバック feedback [他]
双方向コミュニケーション。
フィギュア [他]
グッズの一種で、キャラクターの人形。ジェームズ・ボンドの人形がヒットしたのをきっかけに、スター・ウォーズなど、次々と商品化が発展していった。
フィクション fiction [作]
架空の物語。「ノンフィクション」ならば実話をもとにした物語になる。
フィックス [撮]
カメラ固定。
フィルター filter [撮]
光の質を変えるためにレンズの前に置かれるゼラチンの板。様々の効果が出せる。
フィルム・ゲージ film gauge [撮]
フィルムの幅。
→35ミリ、16ミリ、70ミリ、8ミリ
フィルムノワール [作]
アメリカで40年代から50年代にかけて作られた犯罪映画の一種。「黒い映画」の意味。街を舞台にしており、モノクロの映像で、影のコントラストがどぎつく、建物の装飾はシンプル。暗い人間関係が描かれる。ほとんどがプログラム・ピクチャーであったが、中には「深夜の告白」など、映画史に燦然と輝く名作も生まれた。60年代に入ってやがて絶滅した。
フィルモグラフィ [他]
映画の作品目録。
フィル・ライト [撮]
キーライトの影を和らげるための反射光などの補助ライト。おさえ。
→キー・ライト
封切り first run [映]
一般公開される最初の上映。
ブーム boom [装]
画面の外で俳優の頭上にマイクをつり下げる移動アーム
ブエナビスタ [映]
ウォルト・ディズニーの映画配給部門会社。ウォルト・ディズニー、タッチストーン・ピクチャーズ、ハリウッド・ピクチャーズの3スタジオが製作した作品を配給する。
フォー・ウォーリング four-walling [映]
自主興行。映画館を借りて上映する。
フォーカス focus [撮]
ピント。焦点。
→被写解深度
フォーカス・イン/フォーカス・アウト focus in/focus out [撮]
トランジッションの一種で、ぼやけた画面が徐々に鮮明になりながらシーンに入るのがフォーカス・イン、逆がフォーカス・アウト。
フォーカス・プル focus pull [撮]
移動中の被写体に常にピントが合うように焦点距離を調整すること。フォロー・フォーカス、プル・フォーカス。
フォームレイテックス [装]
特殊メイク用のゴム素材。リアルな皮膚の感触を出せる上に、柔らかく、汗も通すので、長時間装着しておくことができる。
フォーリー・アーティスト foley artist [編]
歩く音などを再現するスタッフ。
フォトキナ Fotokina [他]
ドイツのケルンで毎年開催される写真機器の国際見本市。
フォトグラム photogram [他]
→スティル
フォトジェニー photogenie [他]
映像化されて初めてそのものの真実や美を表す特殊な性質。
フォトジェニック photogenic [他]
写真うつりがいいこと。
フォロー・ショット [撮]
カメラが被写体を追い続ける平行移動ショット。高度なテクニックを要する。ドリーを使ったフォロー・ドリー、パンで追いかけるフォロー・パンなどがある。
俯瞰 aerial shot [撮]
ハイ・アングル。ハリウッドでは極端なハイ・アングルを指す。ヘリやクレーンを使って撮影。
吹き替え [演]
1)観客にわからない代役。俳優の身代わりになる人形。スタンド・イン。ダミー。
2)外国映画のセリフを画面の俳優とは別の人がその国の言葉で吹き込むこと。アテレコ。
伏線 [脚]
あとで起こる事件をわかりやすくするため、前もってさりげなく観客に示しておくもの。
ふせる [脚]
観客にドラマの真相を隠しておくこと。こうすることで後で観客をびっくりさせることができる。
ブッキング [映]
映画を公開する劇場を決定して押さえること。チェーンの場合は館数、単館の場合は座席数などを考慮してブッキングする。どういうブッキングをするかはマーケティングにおいてはとても重要である。
プッシュオーバー pushover [編]
ワイプの種類のひとつで、次の場面が前の場面を押し出すように切り替わるもの。
フッテージ footage [編]
撮影されたフィルムの尺数。
歩留まり [映]
試写会で、当選した人と来場者の割合。
プライムタイム prime time [他]
視聴者がもっとも多くテレビを見る時間帯。ゴールデン・アワー。
フライヤー flyer [映]
ビラ。
ブラウン管 cathode ray tube [他]
テレビで、画像が映るところ。
プラグ plug [製]
宣伝の種類のひとつで、番組の中で、商品のことについて触れること。このときの広告料をプラゴラという。
プラクティカル・セット practical set [装]
実際に使用できる建物のセット。あるいは本物の建物。
プラクティカル・ライティング practical lighting [撮]
一般家庭で使われている普通の明かりを照明に使うこと。
ブラックスプロイテーション・フィルム blaxploitation film [作]
黒人が活躍する作品。黒人観客をターゲットにして営利をはかる。ブラック・シネマ。
ブラックマリア [製]
かつてエジソンの研究班が映画を作っていた小屋。世界最初の映画スタジオと言われている。
フラッシュ・カット flash cut [編]
極端に短い一瞬のショット。フラッシュ・フレームともいう。
フラッシュ・バック flash back [編]
回想シーン。未来の映像はフラッシュ・フォワードという。
フラット・ライティング flat lighting [撮]
あまり明暗の差がない照明。
フランス映画社 [映]
1968年に設立された日本の配給会社。「旅芸人の記録」、「ミツバチのささやき」、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、「ベルリン・天使の詩」など、歴史的名作多し。
フリー・シネマ [作]
50年代イギリスで起こったドキュメンタリー映画をめぐる運動。トニー・リチャードソン、リンゼイ・アンダーソンらによって提唱され、劇映画にも発展した。
プリークエル prequel [作]
続編の一種。正編よりも時代がさかのぼった物語。
フリーズ [他]
銃を向けるときに言う言葉で、「動くな!」の意。最近では字幕にそのまま「フリーズ!」とカタカナ表記されることがある。
フリーズ・フレーム freeze frame [編]
→ストップ・モーション
ふりこみパン [撮]
パンニングの技法のひとつで、対象から対象へ急速にパンすること。
プリセール [製]
海外の配給業者に映画を製作前の段階で売ること。それを担保として製作資金を借りる。プリセールス。
フリック [映]
映画を指す俗語。”ちらつくもの”の意味。フリッカー。フリックス。
フリップ flip [編]
ワイプの種類のひとつで、本のページをめくるように画面が切り替わる。
振付 blocking the scene [演]
俳優と小道具類のカメラに対する動きや配置。
プリ・プロダクション [撮]
映画撮影前に行う作業全般。企画からキャスティング、衣裳合わせなどを総じてこういう。
→ポスト・プロダクション
プリマドンナ prima donna [演]
オペラ映画・バレエ映画の女性の主役。
プリント [映]
劇場上映用フィルム。ふつう35ミリである。
ブリンプ blimp [撮]
カメラ用防音カバー。
フル・アニメーション [撮]
1秒間24コマのうち、フィルムの1コマ1コマで動きが違うアニメ。あるいは2コマ撮り(同じ絵を2度使用する)のアニメ。リミテッド・アニメ(3コマ撮り以上のアニメ)よりもなめらかな動きが表現できる。
→リミテッド・アニメ
ブルー・スクリーン blue screen [編]
合成映像をつくるためのプロセス。
→マット・ショット
フル・ショット full shot [撮]
被写体の全身を収めたショット。
フル・モーション [撮]
CG映像で作ったモーション。従来のストップ・モーションにみられたカクカクした印象がなくなったため、こう呼ばれる。
→ストップ・モーション・アニメーション
フレア flare [撮]
光を撮影するとき、角度によって現れる六角形のかすみ。フレア現象。
プレイステーション2 [他]
DVDが見られるソニーの家庭用ゲーム機。DVD普及に大きく貢献している。
プレイ・バック play back [撮]
あらかじめ音声を先に用意しておき、俳優がその音声に合わせて動作すること。
→アフレコ
フレーム frame [撮]
1)映画のひとコマ
2)フィルムの枠
3)映像
フレーム・イン/フレーム・アウト [撮]
画面に対象が入ってくるのがフレーム・イン。画面から対象が出ていくのがフレーム・アウト。
プレーン・ライト [撮]
もっとも一般的なライティング方法。フロント・ライトでは明暗に変化がないので、普通、やや斜めから光線を当てる。
プレス [映]
業界向けのパンフレット。プレス次第でも見方は変わってくる。
プレゼンス presence [他]
映画を見ているとき、まるで現実の三次元空間を見ているような感じになるときの、その感覚を示した言葉。日本語に訳すと「臨在感」。「カイエ・デュ・シネマ」誌のアンドレ・バザンが最初に用いた言葉。
プレパブ [製]
招待券などを視聴者プレゼントとしてメディアに提供する広報活動。
プレビュー [映]
一般人を招いて行う試写会。
→プレミア[映]
プレミア Adobe Premier [編]
Adobe社が開発したノンリニア編集用ソフト。
プレミア premier show [映]
スターたちを招いて行う披露試写会。
プレミア Premier [他]
世界一有名な映画雑誌。
プログラム [映]
上映中の作品のスタッフ・キャストの情報、ストーリー、解説と批評、撮影の裏話などを載せた本。映画館で売られる。パンフレット。
プログラム・ピクチャー [作]
映画会社の企画で作る大量生産型のB級映画。定評のあるジャンルの作品を効率よく製作する。昔はよく二本立てで上映していた。
プログレッシブ出力 [他]
映像データ出力形式のひとつ。1回のスキャンで525本の走査線をすべて描くことができるため、映像のチラツキや斜線や文字のギザギザが少なく、大画面でも走査線が目立ちにくい。
プロセス・ショット process shot [撮]
マット・ショット、オプティカルなどを用いて撮影したショット。
プロセスティック・メイク [装]
人工装具を装着していることがわからないほどリアルにメイクを施すこと。特殊メイク。
プロダクション [製]
映画製作会社。特に、メジャー・スタジオに対して、小規模な独立系を指す。インディペンデント。
プロダクション・コード Production Code [映]
1930年アメリカで出来た自主規制審査基準。暴力と性の描写を規制する。
→映倫
プロダクション・デザイナー [装]
セットの設計から建築まで、映画の美術面・大道具・小道具に関する全てに携わる人物。
プロダクション・マネージャー [製]
プロデューサーの下で、より現場に密着した作業を行う人物。
プロダクト・プレイスメント product placement [製]
宣伝方法のひとつ。映画の中でさり気なく会社のロゴを写したり、主人公に商品を利用させる。
ブロックバスター blockbuster [製]
大ヒットを目的として莫大な製作費を注ぎ込んだ映画、あるいは大ヒットした映画。
ブロック・ブッキング block booking [映]
いくつかの映画をひとまとめにして契約すること。
→抱き合わせ
プロット [脚]
映画の構想、筋。
プロップ [装]
→小道具
ブロデューサー producer [製]
映画製作者。映画に関わるスタッフの中で一番偉い。企画開発、資金調達、キャスティング、演出、編集、宣伝など、全てを指揮し、監督をクビにすることもできる。
プロパガンダ・フィルム [製]
1986年に設立されたハリウッドのインディペンデント・プロダクション。「ワイルド・アット・ハート」、「ツイン・ピークス」(テレビ)などを製作。ミュージック・ビデオのシェアは全米3位内である。
プロパティ [製]
商業価値を持つと見込まれる本、ゲーム、映画などのメディア。
ブロマイド [他]
スターの写真。
プロモーション・ビデオ [製]
販売促進のためのビデオ。たとえば、歌手のミュージック・ビデオなど。
プロローグ [脚]
導入部。序幕。
フロント・プロジェクション [撮]
合成映像を作るための特殊技術。あらかじめ撮っておいた映像を背景として使い、そのスクリーンの前で役者が演技をする。スクリーンの後ろから背景を映し出すのがリア・プロジェクション、スクリーンと役者の前からハーフミラーを利用して背景を映し出すのがフロント・プロジェクションである。
ファース farse [作]
笑劇。
ファースト・モーション fast motion [撮]
→コマ落とし
ファイナル・カット final cut [編]
編集したフィルムで、公開される形のもの。最終版。仕上がり編集。プロデューサーがファイナル・カットの権利を持っている。
ファイナル・カット・プロ final cut pro [編]
アップル・コンピュータ社が開発したノンリニア編集ソフト。岩井俊二が作品で使った。
→プレミア[編]
ファイン・カット [編]
脚本にもとづいてつなげた仮編集に更に手を加えたもので、ほぼファイナル・カットに近い。
ファム・ファタール Femme Fatal [他]
フィルム・ノワールなどで、男を狂わせる女のこと。
フィーチャー [作]
長編。
フィードバック feedback [他]
双方向コミュニケーション。
フィギュア [他]
グッズの一種で、キャラクターの人形。ジェームズ・ボンドの人形がヒットしたのをきっかけに、スター・ウォーズなど、次々と商品化が発展していった。
フィクション fiction [作]
架空の物語。「ノンフィクション」ならば実話をもとにした物語になる。
フィックス [撮]
カメラ固定。
フィルター filter [撮]
光の質を変えるためにレンズの前に置かれるゼラチンの板。様々の効果が出せる。
フィルム・ゲージ film gauge [撮]
フィルムの幅。
→35ミリ、16ミリ、70ミリ、8ミリ
フィルムノワール [作]
アメリカで40年代から50年代にかけて作られた犯罪映画の一種。「黒い映画」の意味。街を舞台にしており、モノクロの映像で、影のコントラストがどぎつく、建物の装飾はシンプル。暗い人間関係が描かれる。ほとんどがプログラム・ピクチャーであったが、中には「深夜の告白」など、映画史に燦然と輝く名作も生まれた。60年代に入ってやがて絶滅した。
フィルモグラフィ [他]
映画の作品目録。
フィル・ライト [撮]
キーライトの影を和らげるための反射光などの補助ライト。おさえ。
→キー・ライト
封切り first run [映]
一般公開される最初の上映。
ブーム boom [装]
画面の外で俳優の頭上にマイクをつり下げる移動アーム
ブエナビスタ [映]
ウォルト・ディズニーの映画配給部門会社。ウォルト・ディズニー、タッチストーン・ピクチャーズ、ハリウッド・ピクチャーズの3スタジオが製作した作品を配給する。
フォー・ウォーリング four-walling [映]
自主興行。映画館を借りて上映する。
フォーカス focus [撮]
ピント。焦点。
→被写解深度
フォーカス・イン/フォーカス・アウト focus in/focus out [撮]
トランジッションの一種で、ぼやけた画面が徐々に鮮明になりながらシーンに入るのがフォーカス・イン、逆がフォーカス・アウト。
フォーカス・プル focus pull [撮]
移動中の被写体に常にピントが合うように焦点距離を調整すること。フォロー・フォーカス、プル・フォーカス。
フォームレイテックス [装]
特殊メイク用のゴム素材。リアルな皮膚の感触を出せる上に、柔らかく、汗も通すので、長時間装着しておくことができる。
フォーリー・アーティスト foley artist [編]
歩く音などを再現するスタッフ。
フォトキナ Fotokina [他]
ドイツのケルンで毎年開催される写真機器の国際見本市。
フォトグラム photogram [他]
→スティル
フォトジェニー photogenie [他]
映像化されて初めてそのものの真実や美を表す特殊な性質。
フォトジェニック photogenic [他]
写真うつりがいいこと。
フォロー・ショット [撮]
カメラが被写体を追い続ける平行移動ショット。高度なテクニックを要する。ドリーを使ったフォロー・ドリー、パンで追いかけるフォロー・パンなどがある。
俯瞰 aerial shot [撮]
ハイ・アングル。ハリウッドでは極端なハイ・アングルを指す。ヘリやクレーンを使って撮影。
吹き替え [演]
1)観客にわからない代役。俳優の身代わりになる人形。スタンド・イン。ダミー。
2)外国映画のセリフを画面の俳優とは別の人がその国の言葉で吹き込むこと。アテレコ。
伏線 [脚]
あとで起こる事件をわかりやすくするため、前もってさりげなく観客に示しておくもの。
ふせる [脚]
観客にドラマの真相を隠しておくこと。こうすることで後で観客をびっくりさせることができる。
ブッキング [映]
映画を公開する劇場を決定して押さえること。チェーンの場合は館数、単館の場合は座席数などを考慮してブッキングする。どういうブッキングをするかはマーケティングにおいてはとても重要である。
プッシュオーバー pushover [編]
ワイプの種類のひとつで、次の場面が前の場面を押し出すように切り替わるもの。
フッテージ footage [編]
撮影されたフィルムの尺数。
歩留まり [映]
試写会で、当選した人と来場者の割合。
プライムタイム prime time [他]
視聴者がもっとも多くテレビを見る時間帯。ゴールデン・アワー。
フライヤー flyer [映]
ビラ。
ブラウン管 cathode ray tube [他]
テレビで、画像が映るところ。
プラグ plug [製]
宣伝の種類のひとつで、番組の中で、商品のことについて触れること。このときの広告料をプラゴラという。
プラクティカル・セット practical set [装]
実際に使用できる建物のセット。あるいは本物の建物。
プラクティカル・ライティング practical lighting [撮]
一般家庭で使われている普通の明かりを照明に使うこと。
ブラックスプロイテーション・フィルム blaxploitation film [作]
黒人が活躍する作品。黒人観客をターゲットにして営利をはかる。ブラック・シネマ。
ブラックマリア [製]
かつてエジソンの研究班が映画を作っていた小屋。世界最初の映画スタジオと言われている。
フラッシュ・カット flash cut [編]
極端に短い一瞬のショット。フラッシュ・フレームともいう。
フラッシュ・バック flash back [編]
回想シーン。未来の映像はフラッシュ・フォワードという。
フラット・ライティング flat lighting [撮]
あまり明暗の差がない照明。
フランス映画社 [映]
1968年に設立された日本の配給会社。「旅芸人の記録」、「ミツバチのささやき」、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、「ベルリン・天使の詩」など、歴史的名作多し。
フリー・シネマ [作]
50年代イギリスで起こったドキュメンタリー映画をめぐる運動。トニー・リチャードソン、リンゼイ・アンダーソンらによって提唱され、劇映画にも発展した。
プリークエル prequel [作]
続編の一種。正編よりも時代がさかのぼった物語。
フリーズ [他]
銃を向けるときに言う言葉で、「動くな!」の意。最近では字幕にそのまま「フリーズ!」とカタカナ表記されることがある。
フリーズ・フレーム freeze frame [編]
→ストップ・モーション
ふりこみパン [撮]
パンニングの技法のひとつで、対象から対象へ急速にパンすること。
プリセール [製]
海外の配給業者に映画を製作前の段階で売ること。それを担保として製作資金を借りる。プリセールス。
フリック [映]
映画を指す俗語。”ちらつくもの”の意味。フリッカー。フリックス。
フリップ flip [編]
ワイプの種類のひとつで、本のページをめくるように画面が切り替わる。
振付 blocking the scene [演]
俳優と小道具類のカメラに対する動きや配置。
プリ・プロダクション [撮]
映画撮影前に行う作業全般。企画からキャスティング、衣裳合わせなどを総じてこういう。
→ポスト・プロダクション
プリマドンナ prima donna [演]
オペラ映画・バレエ映画の女性の主役。
プリント [映]
劇場上映用フィルム。ふつう35ミリである。
ブリンプ blimp [撮]
カメラ用防音カバー。
フル・アニメーション [撮]
1秒間24コマのうち、フィルムの1コマ1コマで動きが違うアニメ。あるいは2コマ撮り(同じ絵を2度使用する)のアニメ。リミテッド・アニメ(3コマ撮り以上のアニメ)よりもなめらかな動きが表現できる。
→リミテッド・アニメ
ブルー・スクリーン blue screen [編]
合成映像をつくるためのプロセス。
→マット・ショット
フル・ショット full shot [撮]
被写体の全身を収めたショット。
フル・モーション [撮]
CG映像で作ったモーション。従来のストップ・モーションにみられたカクカクした印象がなくなったため、こう呼ばれる。
→ストップ・モーション・アニメーション
フレア flare [撮]
光を撮影するとき、角度によって現れる六角形のかすみ。フレア現象。
プレイステーション2 [他]
DVDが見られるソニーの家庭用ゲーム機。DVD普及に大きく貢献している。
プレイ・バック play back [撮]
あらかじめ音声を先に用意しておき、俳優がその音声に合わせて動作すること。
→アフレコ
フレーム frame [撮]
1)映画のひとコマ
2)フィルムの枠
3)映像
フレーム・イン/フレーム・アウト [撮]
画面に対象が入ってくるのがフレーム・イン。画面から対象が出ていくのがフレーム・アウト。
プレーン・ライト [撮]
もっとも一般的なライティング方法。フロント・ライトでは明暗に変化がないので、普通、やや斜めから光線を当てる。
プレス [映]
業界向けのパンフレット。プレス次第でも見方は変わってくる。
プレゼンス presence [他]
映画を見ているとき、まるで現実の三次元空間を見ているような感じになるときの、その感覚を示した言葉。日本語に訳すと「臨在感」。「カイエ・デュ・シネマ」誌のアンドレ・バザンが最初に用いた言葉。
プレパブ [製]
招待券などを視聴者プレゼントとしてメディアに提供する広報活動。
プレビュー [映]
一般人を招いて行う試写会。
→プレミア[映]
プレミア Adobe Premier [編]
Adobe社が開発したノンリニア編集用ソフト。
プレミア premier show [映]
スターたちを招いて行う披露試写会。
プレミア Premier [他]
世界一有名な映画雑誌。
プログラム [映]
上映中の作品のスタッフ・キャストの情報、ストーリー、解説と批評、撮影の裏話などを載せた本。映画館で売られる。パンフレット。
プログラム・ピクチャー [作]
映画会社の企画で作る大量生産型のB級映画。定評のあるジャンルの作品を効率よく製作する。昔はよく二本立てで上映していた。
プログレッシブ出力 [他]
映像データ出力形式のひとつ。1回のスキャンで525本の走査線をすべて描くことができるため、映像のチラツキや斜線や文字のギザギザが少なく、大画面でも走査線が目立ちにくい。
プロセス・ショット process shot [撮]
マット・ショット、オプティカルなどを用いて撮影したショット。
プロセスティック・メイク [装]
人工装具を装着していることがわからないほどリアルにメイクを施すこと。特殊メイク。
プロダクション [製]
映画製作会社。特に、メジャー・スタジオに対して、小規模な独立系を指す。インディペンデント。
プロダクション・コード Production Code [映]
1930年アメリカで出来た自主規制審査基準。暴力と性の描写を規制する。
→映倫
プロダクション・デザイナー [装]
セットの設計から建築まで、映画の美術面・大道具・小道具に関する全てに携わる人物。
プロダクション・マネージャー [製]
プロデューサーの下で、より現場に密着した作業を行う人物。
プロダクト・プレイスメント product placement [製]
宣伝方法のひとつ。映画の中でさり気なく会社のロゴを写したり、主人公に商品を利用させる。
ブロックバスター blockbuster [製]
大ヒットを目的として莫大な製作費を注ぎ込んだ映画、あるいは大ヒットした映画。
ブロック・ブッキング block booking [映]
いくつかの映画をひとまとめにして契約すること。
→抱き合わせ
プロット [脚]
映画の構想、筋。
プロップ [装]
→小道具
ブロデューサー producer [製]
映画製作者。映画に関わるスタッフの中で一番偉い。企画開発、資金調達、キャスティング、演出、編集、宣伝など、全てを指揮し、監督をクビにすることもできる。
プロパガンダ・フィルム [製]
1986年に設立されたハリウッドのインディペンデント・プロダクション。「ワイルド・アット・ハート」、「ツイン・ピークス」(テレビ)などを製作。ミュージック・ビデオのシェアは全米3位内である。
プロパティ [製]
商業価値を持つと見込まれる本、ゲーム、映画などのメディア。
ブロマイド [他]
スターの写真。
プロモーション・ビデオ [製]
販売促進のためのビデオ。たとえば、歌手のミュージック・ビデオなど。
プロローグ [脚]
導入部。序幕。
フロント・プロジェクション [撮]
合成映像を作るための特殊技術。あらかじめ撮っておいた映像を背景として使い、そのスクリーンの前で役者が演技をする。スクリーンの後ろから背景を映し出すのがリア・プロジェクション、スクリーンと役者の前からハーフミラーを利用して背景を映し出すのがフロント・プロジェクションである。