アース

小池百合子さんと石原良純さんも大絶賛!

アース
『アース プレミアム・エディション』
本編と158分の映像特典ディスクの2枚組
価格:4,935円(税込)
発売元・販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
6月27日リリース/DVDレンタル
スタンダード・エディションとBlu-rayも同時リリース
日本版ナレーションは渡辺謙が担当
(C)BBC Worldwide 2007

 ドキュメンタリー映画の決定版『アース』のDVDとBlu-rayがいよいよ6月27日にリリースされる。一家に一本欲しい作品。日本でも公開されるや、ドキュメンタリー映画史上最高の興収を樹立した。監督は『ディープ・ブルー』のアラステア・フォザーギルと『プラネットアース』シリーズのマーク・リンフィールド。

 なぜこれがここまで評価されたのか。それは作品を見てみれば納得できる。ドキュメンタリー映画は数あれど、『アース』だけは完全に別格扱いにしたい。映画を見ていて、映像の力にこれほど胸をうたれることはないからだ。光と影のおりなすハーモニーは、この手のドキュメンタリーでは史上最高の映像美であることは間違いなく、ドキュメンタリーという枠内に限らずとも、全映画史において記憶されるべきスペクタクルになっている。

 この映画がこんなにも受けた理由は、「地球」を主役としたからだろう。北極に始まり、そのまま南へ下って、赤道を通過、南極に到るまで、地球を北から南へ旅していくところに壮大なるロマンを感じる。

 CGは一切使っていない。ありのままを撮っただけだ。しかしその映像はどれも息をのむものばかり。最近のCGベタベタの映画が馬鹿らしく思えてくる。それはまさに「映像を体感する」という表現がふさわしい。何もない空から雲がにょきにょきと沸き出す映像や、木々や草木がまるで動物のように見える映像のなんたる不思議。

 水牛の群れや、象の群れなどは近くから見れば何てことはないはずだが、これを遥か天空から見下ろすと、アッと驚く人類未踏の映像体験となる。ただただ映像に目を奪われるばかり。鮫が今まさに獲物に食らいつく瞬間。鶴が今まさにヒマラヤ山脈を飛び越える瞬間。まさに決定的瞬間をフレームの中央でスローモーションで捉えた映像の数々に仰天だ。

 寸分たがわぬ場所でカメラを固定したままたっぷりと時間をかけて長期にわたって撮り続けたスタッフの根気にも感服するばかり。何もない荒野が次第に森林化していく映像は圧巻。他にも極地の沈まない太陽が軌道を描いて移動していく様や、満天の星空ドームなど、自然とはこんなにも神秘的なのかとため息がでる。

 もちろん音響面についても申し分ない。後から作った音かもしれないが、ゴクラクチョウの泣き声、羽の音など生々しく、至近距離にいるかのような臨場感である。川のせせらぎや、風のそよぐ音など、自然界の音も間近に迫って来る。

 ちゃんとストーリー性があるところも面白い。映像の見せ方、シーンの繋げかた、その話術がうまく、ライオンと象の一触即発のサバイバルマッチなど、それだけでも劇的である。また、昼と夜、天と地、陸と海、森と砂漠、追うものと追われるもの、対極となるものをバランスよく配置し、無駄なく最後まで引き込ませる。丁寧に丁寧に製作されており、改めて映画の醍醐味は編集の話術であることを再確認させられる。

 最も印象的なシーンで、一頭の動物をカメラが真上から捉えている映像がある。かと思ったら、カメラはどんどん後退していき、大地のパノラマが画面いっぱいに広がって行く。どこまでも広い大地の中央にぽつんとたたずむ一頭の動物。思わず感動で涙が出る。これが映像の力。(2008/6/24)


『アース』DVD発売記念トークイベントにて

表参道ヒルズ・イベント

 6月16日(月)表参道ヒルズ・スペースOにて、DVD発売を記念した上映イベントがあり、小池百合子さんと石原良純さんをゲストに招いて、地球温暖化と最近の食料の価格高騰にからめたディスカッションがあった。

小池さんは「動植物の生態を見ていると自然は本当に凄いと思う」と感想を語り、石原さんは「映画を見た次の日は、空を見てください。空は最も身近な大自然です。空を見て映画で見た大自然を感じてください」と映画をPRした。(レポート・澤田)