キャスパー・ヴァン・ディーン

『スターシップ・トゥルーパーズ3』
キャスパー・ヴァン・ディーン単独インタビュー

「僕のヒーローは藤岡弘さんだったんだ」

今やカルト的な人気を誇る『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズ。7月19日に公開となるシリーズ最新作『スターシップ・トゥルーパーズ3』(製作総指揮はポール・バーホーベン)では、ジョニー・リコ役のキャスパー・ヴァン・ディーンが復帰し注目されている。来日したキャスパー・ヴァン・ディーンに話を聞いた。(映画の画像はこちら

--3作目が1作目よりも優れているところは?

 ユーモアのセンスだね。それから、もちろん武器も進歩しているけど、敵であるバグズも新種が出て来て進化している。このバグズのクリエーターのロバート・スコタックは『エイリアン2』や『ターミネーター2』でオスカーを取った人で、今回もいい仕事をしてくれたよ。ダークな部分はよりダークに、力強い部分はより力強くなっていると思う。

--3作目に出演することが決まったときのお気持ちは?

 僕は『スターシップ・トゥルーパーズ』の1作目のときからエド・ニューマイヤー(注※シリーズ1作目からの脚本家で3作目では監督も兼任する)とは親しい友人同士だったんだ。2作目のときも実はエドは引き続きジョニー・リコを使いたかったらしいんだけど、監督のフィル・ティペットが方向性を変えたいということで僕は参加しないことになった。それ以降も僕は4年くらい『3』の草稿を何度も何度も読んできたんだ。今までに6回も草稿が書かれたんだけど、常に僕は読んでいた。だからいきなり引き戻されたんじゃなくて、必ずまた出演することがわかってたから、驚きというよりはやっと復活できて嬉しいという感じだった。

--好きな映画は?

 『トゥルー・ロマンス』だね。タランティーノ監督の脚本力、作り方は魅力的だよ。

--好きな監督は?

 エド・ニューマイヤー、ポール・バーホーベン、ティム・バートンの3人はマストだから(笑)彼らを除くと、そうだね、クエンティン・タランティーノ、ジョン・フォード、ジェームズ・キャメロン、スティーブン・スピルバーグ。それからクロワサも大好きだ。僕は映画を見るときは監督で選ぶほど監督が大好きなんだ。

--自分でも監督をやりたいですか?

 イエス! ぜひ、やりたいね。

--映画以外に興味のあることは?

 今自分が一番好きなことが自分の職業になっているからね。それ以外にやりたいことといったら、父親として、夫としての自分でいることかな。それと「鯉(Koi)」も好きだね。僕は鯉を27匹飼っていて、1日のうち1・2時間は鯉と過ごしているんだ。

--日本に来て、文化の違いなどで驚いたことは?

自分でポーズを決めるキャスパー・ヴァン・ディーン

 僕は5歳になるまで沖縄で過ごしているから、とくに驚きはなかったよ。今回で日本は3回目だけど、いつも感じるのは、礼儀正しさだ。僕は割と礼儀を重んじる家庭に育ったから、お辞儀の文化、相手を敬う日本の文化をすんなり受け入れることができた。

 僕は日本が大好きなんだ。寿司も大好物で、一日4回寿司を食べても平気だよ。鯉も好きだし、日本映画も好きだ。実は僕の最初のヒーローは『仮面ライダー』の藤岡弘サンだったんだ。日本に来ると幸せだし、とても居心地がいいよ。

 日本のテクノロジーも好きだから、もしも『4』が実現するなら日本で撮りたいね。『ゴジラ』みたいにバグズが東京の町を破壊したらかっこいい映画になるだろうな。

(インタビュアー:澤田)

スターシップ・トゥルーパーズ3』は7月19日、新宿ジョイシネマほか全国ロードショー(配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)