『バンテージ・ポイント』ヒラリー,オバマ暗殺未遂?

　2月27日（水）、有楽町の東京国際フォーラムAにて、『バンテージ・ポイント』（配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント）のジャパンプレミアが開催され、レッドカーペットに著名人が集まった。

　『バンテージ・ポイント』は1人のシークレットサービスが、大統領を撃ち抜いた1発の弾丸の真相を突き止めるサスペンス。この映画の見どころは、8人の証言をもとに、くい違う8つの視点から大統領暗殺事件について描いていることだ。主演は『デイ・アフター・トゥモロー』のデニス・クエイド。ドラマ『LOST』のマシュー・フォックスから、フォレスト・ウィティカー、シガーニー・ウィーヴァー、ウィリアム・ハートと脇役陣も豪華。アメリカではかつてないほど話題を集めるヒラリー、オバマの予備選の効果もあってか、『ジャンパー』をおさえて全米ナンバー1ヒットを記録し、アメリカの大統領人気を証明する結果になった。

　このジャパンプレミアのために、なんとヒラリーとオバマが緊急来日！？　詰め掛けたファンたちは日本とアメリカの国旗を振って熱い歓声で迎えたが、シークレットサービスの護衛付きで現れたのは、本人たちではなく政治風刺芸人のザ・ニュースペーパーの2人だった。警護役として『踊る大捜査線』の青島刑事がかけつけたが、演じるのは織田裕二ならぬ、織田裕二の物真似芸人の山本高広で、レッドカーペットは一気にパロディの様相を呈した。ヒラリーが「私が女性初の大統領になれば日本でも女性初の首相が出て来るわ」というと、オバマは「私が黒人初の大統領になれば日本では黒人初の演歌歌手が出て来るだろう」と応戦し、「もう出たわよ」と、今話題のジェロのネタを引き合いにして笑いを取った。やがてゾロゾロと一般客がレッドカーペットに押し寄せ、青島刑事は「室井さん、レッドカーペットを封鎖できません」と決めセリフを飛ばした。そんなとき、ふと会場に銃声（の効果音）が轟き、後ろにいたシークレットサービスはすかさずヒラリー＆オバマに激しくタックル。ヒラリーはカツラをふっとばされたが、暗殺は無事に未遂にとどめることができたのだった。

（2008/2/27　取材・撮影：澤田）

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『バンテージ・ポイント』は3月8日（土）よりサロンパス ルーブル丸の内ほかにて全国ロードショー