2008/02/11 Vol.128


こんにちは。澤田です。

今週はポリスのライブに行ってきます。僕が幼稚園の頃に大活躍した3人バンドです。この日見ておかないともう一生見られない気がしているので、後悔しないためにも、とにかく行かなければならないという使命感を感じました。名曲「ロクサーヌ」も生で聴けるんだろうなあ。とても楽しみです。


コラム「想像と違う映画」


映画が期待していたよりもつまらなかったとき、つまらなかった理由として一番に考えられることは、それが自分の想像と違ったときではないでしょうか。自分の求めていたものはこんなのじゃなかったと、悪い意味で期待を裏切られると、余計にがっかりしてしまいます。

サスペンス王ヒッチコックがサスペンスにこだわりつづけたのは、他のジャンルの映画を作ってしまうと観客の期待を裏切ってしまうからだと語っていました。

コメディ王チャップリンが意欲的に作った悲劇『巴里の女性』はコメディを観に来た観客の期待を大きく裏切り、大失敗に終わりました。映画そのものの出来は良かったのですが、想像と違ったことで素直に映画を楽しめなくなったのです。

人は自分の期待通りかそれ以上の映画を観ると気持ちがよくなります。

『アイ・アム・レジェンド』が駄作と言われているのは、予告編が悪かったのではないかと思います。ホラー映画なのに、予告編にはホラーらしさの欠けらも感じません。予告編と本編の内容が全然違っていたので、観客は「想像していたのと違った」とがっかりしました。その後この映画の予告編はホラーぽく作り直されました。

60点くらいだろうと思ったら70点だったというのと、80点くらいだろうと思ったら70点だったというのでは、同じ70点でも意味が全然違ってきます。

人を期待させることは、作品にとっては命取りになるのかもしれません。しかし、期待させないことには売れません。このサジ加減がとても難しいのですね。