ウォーレン・ベイティ (今週のスター)

実はスタンディングオベーション級のベテラン

 ウォーレン・ベイティはアネット・ベニング(「バグジー」で共演)の旦那である。でも、二人の年齢はかなり離れている。
 ウォーレン・ベイティは、見た目は、まだ中年のおじさんという感じだが、実はもう63歳の大ベテラン。1961年からハリウッド映画に出ているのだ。

 まず見るべきは、「草原の輝き」(61)である。ハリウッド最初のフレンチキスが飛び出す映画である。ナタリー・ウッドと共演だ。

 しかしベイティといえばこれ。「俺たちに明日はない」(67)である。アメリカン・ニュー・シネマという言葉がこの映画から登場する。フェイ・ダナウェイと共演だ。

 僕が個人的に好きなのは自ら監督した「天国から来たチャンピオン」(78)。天使の間違いで死んでしまった男が別の体を借りてフットボールチャンピオンになる話だ。これはアカデミー賞でも絶賛された。僕もこれを見てベイティを好きになった。ジュリー・クリスティと共演だ。

 美女とばかり共演してるけど、「パララックス・ビュー」のような社会派ドラマ、「ギャンブラー」のような西部劇でもけっこう印象的だ。
 彼は本格的な「俳優→監督」のパターンで大成功をした最初の人物でもある。大作「レッズ」(81)ではアカデミー監督賞も受賞している。

 姉は名女優シャーリー・マクレーン。言うまでもなかったか。

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