チャールズ・ブロンソン (今週のスター)

(1920~2003)
CMを見てファンになりました

 チャールズ・ブロンソンといえばやっぱこの髭よ。「大脱走」(63)は面白いけど、この頃はまだつるんつるんだったから、ブロンソンっぽくはなかった。でも髭がトレードマークになってからは、ほんと極端な個性派として色々な映画で活躍している。最も長生きしている役者かもね。彼は。

 ブロンソンは、アメリカでは実は余り有名ではなく、むしろ日本での人気の方が高いようだ。なぜって、日本ではタバコのCMに出たからである。カウボーイ・スタイルがダンディな、とにかくかっこいいCMだった。タバコのCMってのは、どの会社の奴も出来がいいけど、ブロンソンのCMの場合は、タバコのCMの中の「ザ・ベスト」といっていいね。何のタバコのCMだったかは忘れたけどさ(あれ、もしかしたらタバコじゃなくて、お酒のCMだったかもしれないぞぉ)。日本のCMに海外スターが出演するケースは今じゃよくある話だけど、その流行のきっかけとなったのは、ブロンソンのCMの成功があったからだと思う。うん。間違いない。
 僕はその証拠に、歴代の名CMを収めたビデオを、とある広告学の講義で昔見たけど、外国人が出てきたCMはブロンソンの奴しか収録されてなかったしね。
 友達がいうには、ブロンソンはスクリーンよりもブラウン管の印象の方が強いってさ。なるほどね。そういえば、テレビシリーズ「カメラマン・コバック」(58)とやらに出ていたらしいね。

 でも映画もけっこう凄いんだぜ。アクション・スターといえばブロンソンてなくらいだ。「バルジ大作戦」(65)、「ウエスタン」(68)、「雨の訪問者」(70)、「ストリートファイター」(75)、「特攻サンダーボルト作戦」(77)などなど。クールに決める男のドラマ「さらば友よ」(68)では、タバコを渋~く味わってくれます。

 ジル・アイアランドの代表作には必ず出ているおっさんだけど、彼女との共演作で僕が個人的にお薦めしたい映画は、アメリカ建国200年を記念して作られた「軍用列車」(76)だ。自信を持って名作とは言えないが、アクションと西部劇とミステリーがドッキングしていて、何やらお得な気分になれる佳作品であった。

訂正:あとで掲示板で教えてもらったけど、タバコのCMじゃなくて男性用化粧品マンダムのCMだったらしい。記憶違いは恐ろしい!

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