M:I-2 (レビュー)
Mission: Impossible 2
★★★
<アメリカ/2000年/アクション>
製作・出演:トム・クルーズ/製作:ポーラ・ワグナー/監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・タウン/撮影:ジェフリー・L・キンボール/音楽:ハンス・ジマー
出演:サンディ・ニュートン、ダグレイ・スコット、ヴィング・レイムス、
アンソニー・ホプキンス、レイド・セルベッジア、リチャード・ロックスバーグ
【PG-13】
●ジョン・ウーだから見に行け
大ヒット映画の待望の続編である。監督以外はほとんど前作と同じスタッフで撮影しているが、この映画ばかりは、ジョン・ウーが監督として抜擢されたことが大きな宣伝効果となっているだろう(CFもよくできてたけどね)。
サスペンスの魔術師ブライアン・デ・パルマによるテクニカルな話術を超えるには、全く性質の異なる作風の監督を起用するしかなかった。ジョン・ウーは香港ノワールで血なまぐさいドンパチ・シーンを生み出して世界中をアッと驚かせたのだが、彼ならばこの映画を洗練されたアクション映画として完成させてくれるに違いないと、クランク・イン時から誰の目にも明らかだった。
それにしても彼がこのような話題作に挑むとは、ファンにはたまらないものがある。
●やっぱりスーパー・アクション満載でした
やはり同作は、監督が監督なので、さすがにジョン・ウーらしいスーパー・アクションが満載であった。バイクで逃走するシーンなどは、久しぶりに彼がグッと拳を握りながら演出している様子が想像できる出来映えである。
トム・クルーズも「こんなこともできたのか?」と思わず驚いてしまうほどダイナミックなアクションが決まっており、かっこいい。宙返りで弾をよけ、豪快な跳び蹴りをスローモーションで食らわせるシーンなど、その男気漲る肉質のアクションにはやっぱりシビれてしまう。
●スパイ映画らしいゲーム感がない
しかし、ジョン・ウーはこの映画がスパイ映画だということをお忘れではないか? 派手なアクション・シーンの描写力は認めるが、スパイもの独特のゲーム感覚がないし、どんでん返しも見え見えである。回想シーンもひどいものだ。これは、ただトム・クルーズのハンサムな顔と、かっこいいアクションを、凝りに凝ったカメラワークで見せただけの映画にすぎず、結局最後まで我々をハラハラさせてはくれなかった。ストーリーに芸がないので、これは単に「とにかくアクション・シーンを楽しむための映画」としか評価されなくても、仕方ないだろう。
最後に一言:あのテーマ曲の使い方がしょぼかったから悲しくて泣けてきた
★★★
<アメリカ/2000年/アクション>
製作・出演:トム・クルーズ/製作:ポーラ・ワグナー/監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・タウン/撮影:ジェフリー・L・キンボール/音楽:ハンス・ジマー
出演:サンディ・ニュートン、ダグレイ・スコット、ヴィング・レイムス、
アンソニー・ホプキンス、レイド・セルベッジア、リチャード・ロックスバーグ
【PG-13】
●ジョン・ウーだから見に行け
大ヒット映画の待望の続編である。監督以外はほとんど前作と同じスタッフで撮影しているが、この映画ばかりは、ジョン・ウーが監督として抜擢されたことが大きな宣伝効果となっているだろう(CFもよくできてたけどね)。
サスペンスの魔術師ブライアン・デ・パルマによるテクニカルな話術を超えるには、全く性質の異なる作風の監督を起用するしかなかった。ジョン・ウーは香港ノワールで血なまぐさいドンパチ・シーンを生み出して世界中をアッと驚かせたのだが、彼ならばこの映画を洗練されたアクション映画として完成させてくれるに違いないと、クランク・イン時から誰の目にも明らかだった。
それにしても彼がこのような話題作に挑むとは、ファンにはたまらないものがある。
●やっぱりスーパー・アクション満載でした
やはり同作は、監督が監督なので、さすがにジョン・ウーらしいスーパー・アクションが満載であった。バイクで逃走するシーンなどは、久しぶりに彼がグッと拳を握りながら演出している様子が想像できる出来映えである。
トム・クルーズも「こんなこともできたのか?」と思わず驚いてしまうほどダイナミックなアクションが決まっており、かっこいい。宙返りで弾をよけ、豪快な跳び蹴りをスローモーションで食らわせるシーンなど、その男気漲る肉質のアクションにはやっぱりシビれてしまう。
●スパイ映画らしいゲーム感がない
しかし、ジョン・ウーはこの映画がスパイ映画だということをお忘れではないか? 派手なアクション・シーンの描写力は認めるが、スパイもの独特のゲーム感覚がないし、どんでん返しも見え見えである。回想シーンもひどいものだ。これは、ただトム・クルーズのハンサムな顔と、かっこいいアクションを、凝りに凝ったカメラワークで見せただけの映画にすぎず、結局最後まで我々をハラハラさせてはくれなかった。ストーリーに芸がないので、これは単に「とにかくアクション・シーンを楽しむための映画」としか評価されなくても、仕方ないだろう。
最後に一言:あのテーマ曲の使い方がしょぼかったから悲しくて泣けてきた