コピーキャット (レビュー)

copycat
<アメリカ/1995年/124分/サスペンス>
製作:アーノン・ミルチャン、マーク・ターロフ/監督:ジョン・アミエル
脚本:アン・ビダーマン、デビッド・マドセン
撮影:ラズロ・コバックス/音楽:クリストファー・ヤング
出演:シガニー・ウィーバー、ホリー・ハンター、
ダーモット・マルロニー、ハリー・コニックJr.、ウィリアム・マクナマラ

ネタバレ

●うまく計算されたシナリオ
 この映画は、野心的なスリラーかもしれない。観客を引き込もうと、新しめの演出を試みたり、脚本も丁寧に作っている。連続殺人鬼の殺しの手口を真似ることで自己満足するインテリが登場し、犯罪精神分析医と女刑事の2人は、この凶悪犯を相手に知恵比べ対決を繰り広げる。
 精神分析医が講義で出した殺人鬼の名前の順に、凶悪犯が殺人を真似していくところなど、なかなかよくできた設定である。山場に入ってくると、展開が読めなくなり、なかなか上手い。
  

●キャラクターをもっと濃くしてほしかった
 ストーリーのアイデアはよくできているのだが、キャラクターがちょっと薄かったかもしれない。精神分析医は、屋外恐怖症というところと、犯罪を知り尽くしたところは面白いかもしれないが、いまひとつ共感を与えない。女刑事は、パートナーを死なせた葛藤を持っているが、描写があっさりしているので物足りない。凶悪犯は、何の個性もない普通の青年というところは、リアリティがあるかもしれないが、これだけ映画が派手な展開なのだから、もっと個性を出しても良かったと思う。
 

最後に一言:巨人女優とチビ女優の共演ですな

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