ノイズ (レビュー)

この映画には悪い評判しか聞いたことがなかったので、どれほどひどい映画かと興味があったが、本当は何も考えずに見ればすごく引き込まれるホラー映画だったのである。僕も久しぶりに怖かった。最近の傾向とは裏腹に、50年も前の古い手で観客を驚かそうとしているところに美学がある。
この映画があまり受けなかった理由は、僕が思うに、宣伝の時点でやたらと宇宙のイメージを出し過ぎたからではないだろうか。あれでは正常な人間なら特撮を使ったSF映画を想像してしまうだろう。しかし実際これは暗い映画である。この暗さが良いのに、誇張した告知が別の層の観客たちを呼び寄せてしまい、悪い評判だけが広がっていったのではないか。もったいないことである。
それにしても、シャーリーズ・セロンがいい。こんなにも美しい女優がいたなんて! 恐怖映画には美人は付き物ですな。

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