バイオハザード (レビュー)

こういうホラー映画を待っていた。僕みたいなゲーマーにしてみればゴキゲンの映画である。これも言ってみればある種の「幽霊館」系のホラーである。ある会社の建物内でウィルスが漏れ、そこの会社にいた人が皆アンデッドになって調査員たちに襲いかかる。建物にはからくりがいっぱい。このハイテク系の建物の造形の雰囲気と、アンデッドたちが襲いかかる光景の格調美。ラストシーンはまさしく終焉で、ほれぼれした。
気に入らない点は、ミラ・ジョボビッチが回し蹴りするところ。あれではうるさいアクション映画と同じで品位が落ちる。ゲーム版バイオハザードの良さは「静寂の中に響くハンドガンの音」にあるのだが、この映画にはその音が欠けている気もする。

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