ゴーストバスターズ2 (レビュー)

Ghostbusters 2

★★1/2

<アメリカ/1989年/108分/ホラー>
製作・監督:アイバン・ライトマン
脚本・出演:ハロルド・ライミス、ダン・エイクロイド
撮影:マイケル・チャップマン/音楽:ランディ・エデルマン
出演:ビル・マーレー、シガーニー・ウィーバー、
リック・モラニス、アニー・ポッツ
(4月23日夜9時 テレビ朝日系列で放送)

ネタをあかしています。

●血が一滴も出てこないホラー映画
 このシリーズは、主演のハロルド・ライミスとダン・エイクロイドが考えたプロジェクトである。ホラー映画をコミカルなタッチでやっちゃおうという新しい企画で、とんでもない化け物を相手に、ユーモラスな4人の男たちがマイペースで戦うSFコメディである。
 血が一滴も出てこない所は子供たちに受けがいいと思えるが、そのかわり、水道管からニョローッとスライムが流れ出るようなシーンなどがあり、幾分か不気味さを加えようとしているようだ。
 後半では無敵の悪霊が登場し、ゴーストバスターズたちをたじたじにさせるが、このシーンが、CGを駆使して、なかなかおぞましい映像に仕上げてはいるにしても、戦い方に芸がないため、お子さま向けという印象は拭えていない。
 アイバン・ライトマンの演出も定石通りで、娯楽映画としての確かさがない。
 

●ニューヨークを描きたかったのか
 この映画を見ていると、何度もニューヨークの町・市民のことについて話していることがわかる。要するに、ニューヨークを描きたかったのだろうか。
 スライムはニューヨーカーの邪悪な心だとかいって、ニューヨークには悪い人ばかりというイメージを、最初かなり風刺的に叩きつけている傾向がある。
 が、最後には、自由の女神が動きだし、市民を一致団結させる。みんなはいっせいに団結の歌「蛍の光」を大合唱。やっぱりニューヨークは最高だ!みたいな締め方である。
 自由の女神が歩いていくシーンは壮観で、何やら妙に感動的。たぶんアメリカ人なら鳥肌ものだったかも。
 

最後に一言:でも一番面白かったのはリック・モラニスでした

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