Pa-Pa-Pa ザ・ムービー パーマン タコDEポン! アシHAポン! (レビュー)

「パーマン」は残酷アニメである
 僕は中学より、再放送で見た「パーマン」の残酷性に気づいていた。パーマンとみつ夫君の精神的ギャップの悲劇に。みつ夫君は、ひとたび正義の味方パーマンに変身すると、日本中から尊敬の眼差しを向けられるが、本当の自分に戻ると、他人からバカにされてばかり。しかし、みつ夫君は自分がパーマンであることを言うわけにはいかない。片思いの女の子は、パーマンに憧れているが、自分には見向きもしない。僕は子供心にこの残酷さに涙したことがある(もっとも、このことを友達に話しても笑われるだけだったが)。そうなると、「パーマン」で考えられるもっとも劇的な出来事といえば、パーマンの正体がバレること、そこに尽きる。この映画では、まさにそこが描かれているのである。テレビ放映時から今日までだいぶ空白期間があったが、テレビと同じ声優を起用し、本来のイメージを損なわぬまま、テレビでは見られなかったifがついに明らかになった。スミレちゃんに正体を見られたみつ夫君は、一度は自暴自棄に陥ってしまうが、スミレちゃんに励まされて立ち直り、パーマンの変身セットを使わずに、自分がパーマンだった時以上の大活躍を見せる。そしてスミレちゃんはパーマンではなく、みつ夫君のその雄姿に恋をするのだ。「パーマン」の残酷性を知っていた僕としては、これほど心躍る出来事はなかった。

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