マイノリティ・リポート (レビュー)

トム・クルーズ崩れまくり
ずっと前に映画館で見た映画だが、いつかレビューを書かねばならないと思っていた。ちょうど今「宇宙戦争」でスピルバーグとトム・クルーズの二度目の共演が実現しているので、併せて紹介しよう。僕としては「マイノリティ・リポート」の方が上だと思う。どうしてこれが上なのかというと、あのハンサムガイのトム・クルーズの顔が、惜しげもなく汚れていくからである。顔をどろどろにただれさせたり、取れた自分の目玉が急な斜面を転がっていくのを必死で追いかけたり、ついには丸坊主になる。思わず「え!」と声が出るほど、この主人公の運命は下劣で、ショッキングである。ストーリーはどんな感じだったかほとんど覚えていないが、トム・クルーズが見せた各場面ひとつひとつのインパクトは今も脳裏に焼き付いたままだ。こういう刺激が「宇宙戦争」にはなかった。

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