ロビン・ウィリアムズ (今週のスター)

コメディアンだったとはつゆ知らず

 僕が最初に見たロビン・ウィリアムズの映画は、学校で見せられた「レナードの朝」である。10年も前の話だ。中学校の頃だったから、当時は映画には全くといっていいほど興味がなく、当然ロバート・デ・ニーロもロビン・ウィリアムズも知るはずがなかった。内容は今は全く覚えていないが、でも、あの映画にはとても感動したと思う。感想を書かされて嫌な思いしたけど、あの映画の印象は何しろ強烈だった。
 高校に入って、また映画を見せられた。「いまを生きる」である。ところが僕はまだその頃も映画に全く興味がなかったので、視聴覚室の机に落書きしたりしていて、映画の方は全然見てなかった。
 映画に興味を持ち始めてから「いまを生きる」を見たら、これが何と素晴らしい作品か。後々わかったが、この主人公は「レナードの朝」と同じ役者なんだと! びっくりした。僕はこいつが気になってきた。

 僕は、コメディだけは映画に目覚める前から好きだったので、「シンドラーのリスト」と「ミセス・ダウト」が同時上映されていた頃、躊躇せずに「ミセス・ダウト」の方を見に行って、大笑いしたことがある。なんとおかしな役者か。で、またこの役者が実は「いまを生きる」と同じ役者だということが後でわかって、さらに驚いた。な、何者だロビン・ウィリアムズ!!

 実はこの人、アメリカではかなり人気のコメディアンだった。てっきりシリアス役者かと思っていた僕は脱帽。人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にもレギュラー出演していたらしい。

 しかしながら、作品群はほんとに充実。「ガープの世界」、「フィッシャー・キング」、「アラジン」、「ジャック」、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」、「奇蹟の輝き」・・・。ちょい役でも他の映画でたまに見かけるし、ほんといっぱい出てるなあ。こうなると、こやつはケーリー・グラント級の役者になっちまいましたなぁ。

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