ロバート・ミッチャム (今週のスター)

 慢性の不眠症のせいで??、いつも眠たそうな目をしており、スリーピング・アイという愛称で40年代~90年代までセクシーな性格俳優として長く活躍した名優である。昔ボクシングや筋肉労働をやっていたせいで、体が筋肉質になり、映画の中でもタフなイメージがあるのが、その上この様に危ない目つきをしているので、アル中患者や悪役などが多く、「狩人の夜」(55)や「恐怖の岬」(62)など、サイコっぽい役も難なく演じていた。ひょっとしたらこの手の悪役を最初に開拓したのはミッチャムなのかもしれない。しかしミッチャムの場合、紳士の役にも定評があり、たいていの作品で主人公役を演じ、正義と悪の両方で人気があった。「さらば愛しき女よ」(75)と「大いなる眠り」(78)ではかつてはボガートも演じていた名探偵フィリップ・マーロウに扮し、ハードボイルドな演技を見せた。「ザ・ヤクザ」(74)では義理と人情を重んじる外国人に扮して、日本語のセリフにも挑戦している。

 主演した映画は軽く100本はあるかもしれない。「十字砲火」(47)、「月下の銃声」(48)、「帰らざる河」(54)、「見知らぬ人でなく」(55)、「眼下の敵」(57)、「史上最大の作戦」(62)、「エル・ドラド」(66)、「アンツィオ大作戦」(68)、「ライアンの娘」(70)など、傑作ぞろいだ。

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