ロバート・デュバル (今週のスター)

 「今週のスター」を3年も書き続けてきたけど、一番印象に残っているのは、主演スターはいつだって主演で、脇役俳優はいつだって脇役しかやらないこと。ロバート・デュバルもその例に漏れなかった。温厚なパパ役から危ない発狂者まで、広範囲に性格を変えられる名脇役。「テンダー・マーシー」(82)、「アポストル」(97)で主演しているけど、これらは日本未公開。やはりサポーティングアクトで売っている感じ。80もの出演作があるが、とくにコッポラの作品が熱い。「地獄の黙示録」(79)ではマーロン・ブランドと同等級の扱いで紹介されていた。とは言えコッポラ映画の役者はみんなズバ抜けて印象深いため、デュバルだけが特別だったわけではないので、となると「M*A*S*H」(70)、「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」(76)、「告白」(81)、「ナチュラル」(84)、「ライトシップ」(85)、「フォーリング・ダウン」(93)、「ディープ・インパクト」(98)のようなコッポラ以外の作品も見直したくなってくる。
 ルーカスが監督した「THX-1138」(71)という主演映画もあった。これも日本未公開だけど、SFマニアの間では教典と化している珍品。今時のSF映画にカツを入れられるオススメですぞ。

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