ロバート・ダウニーJr. (今週のスター)

 麻薬に溺れて逮捕されて、何かとスキャンダルが多く、知ってる人なら知っている存在になってきたロバート・ダウニーJr.。彼は僕のご贔屓役者である。
 若手では実力ナンバー1といってよく、アカデミー賞にノミネートされた経験ももつ(もし受賞してたら最年少だったのに!)。しかし、人気の方は演技力に反していまひとつパッとせず、僕は感性と人気のギャップというものを思い知らされた。
 もとはダウニーはコメディアンである。子役として映画出演していたことはあったが、成功を掴んだきっかけは「サタデー・ナイト・ライブ」でだ。この番組はアメリカ人なら知らない人はいない高視聴率のバラエティ番組で、ダウニーはこの番組に栄光のレギュラー入りを果たし、ようやく注目された。
 映画で本格的な評価を得たのは「レス・ザン・ゼロ」だ。青春映画に多く出演していたが、これは強烈だった。麻薬にどっぷり浸かる青年を体当たりで演じて、ローリング・ストーン誌のその年の”最もホットな俳優”のナンバー1に選ばれる。
 その後は地味ながらも着々と実績をつみ、主役だけでなく、脇でもインパクトのある演技を見せる。長年誰にも演技不可能と言われ続けていたチャールズ・チャップリン役も、独自のユーモア・センスで自分流に見事吸収、感情を目で表現してみせ、知識人を驚かせた。
 一番のはまり役はハートウォーミング・コメディ「愛が微笑む時」。メイキャップには一切頼らずに、素顔のまま5役を演じ、美声も披露し、ほのかな人気を呼んでいる。
 すごく実力はあるんだから、みんなにも知ってもらいたい役者である。

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