レックス・ハリスン (今週のスター)

(1908~1990)

 「マイ・フェア・レディ」の他にも色々。

 スマンけど、今週もまたまたイギリスの俳優の紹介です。僕ってどうやら相当なイギリスかぶれみたいです・・・。

 レックス・ハリスンなんて、今時の映画ファンじゃ誰も知らんと思うけど、映画なら何でも見るという人なら、まず知らない人はいないだろうね。かなりの個性派だから。とはいっても、何に出てたっけ? 有名どころでは「マイ・フェア・レディ」(64)のヒギンズ教授でしょうね。つまり、歌もなかなか上手い。美声というよりは、ユニークな歌声って言った方がいいかな。ミュージカルってのは真面目に見ると、ときたま不気味に見えたりすることがあるんだけど(いきなり登場人物全員が歌い出すからね)、ハリスンのこの個性溢れるマスクなら、歌とマッチしちゃうんだなあ。何を隠そう、「マイ・フェア・レディ」ではオードリーの倍は目立っていた。舞台でもあれやっていたらしいから、かなりのはまり役みたい。あれでアカデミー賞の主演男優賞を受賞してるし。

 あまりメジャー作品って少ないんだよね。「クレオパトラ」(63)や「ドリトル先生不思議な旅」(67)はメジャーだけど、あれなんて駄作の部類だと思うし。

 いいなと思った作品は、デビッド・リーンの「陽気な幽霊」(45)、プレストン・スタージェスの「殺人幻想曲」(46)。両方ともちょっとマニアックだけど(プレストン・スタージェスはアメリカではかなりヒッチコックと並び称される監督だけど、戦時中に活躍した人だから、日本では彼の作品はほとんど紹介されずに終わった)、実にいい味出しとります。いかにもおかしな珍キャラでした。

 それと、「アンナとシャム王」(46)もオリエンタル・チックな役所で、良かった。これは「王様と私」のオリジナル版だ。

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