レイ・ミランド (今週のスター)

(1905?~1986)

 「失われた週末」は知ってるんだけど

 レイ・ミランドを知っている人はかなりの映画通だと思って良いだろう。僕も彼を特集していて、こんな地味な役者を取り上げていいのだろうか、なんて思ってしまった。
 彼はイギリス出身の俳優で(というか、イギリス人だということも恐らく知られていまい)、「失われた週末」(45)でアカデミー賞を受賞した人である。オスカーを受賞するまでは、大根役者としか言われてなかったが、名手ビリー・ワイルダーの力で演技者に生まれ変わったのだ。
 その後は「ダイヤルMを廻せ!」(54)に「いかにも」といいたい犯人役で主演。55年からは監督業にも取り組んでいる。

 マニアックどころではビリー・ワイルダーの恋愛もの「少佐と少女」(42)という映画がお薦め。ジンジャー・ロジャース少女が好きになっちゃう大人の少佐を演じていい味出していた。

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