リタ・ヘイワース (今週のスター)
最も人気のあったポスター女優
リタ・ヘイワースというと、何かとフィルムノワールのイメージが強い。男を狂わせる悪女役を演じさせたら、おそらくリタ・ヘイワースを超える女優はいないだろう。左写真は代表作「ギルダ」(46)の有名なワンシーン。長い手袋を脱ぎ捨てる姿が、さながらストリップを思わせ、男性ファンたちをトリコにした。リタ・ヘイワースの才能は、出てきた瞬間、観客に思わず「おおおー!」とうならせる、そのバイタリティである。僕は女優で映画を見る男ではないが、それでもリタ・ヘイワースの映画を見るときは特別で、いつも「早くでてこないかな」とワクワクして待ったものである。登場シーンをここまで切望させる女優は珍しいのではないか。というのも、やはりリタ・ヘイワースが出演するとなると、ストリップ的なシーンを期待してしまうからである。ヘイズコードがあるので、脱ぐことはないのだが、リタ・ヘイワースは衣服を着たまま、実にセクシャラスなムードを醸し出したものである。現代の映画ならば脱がなければダメだろうが、脱いでしまってはフィルムノワールとしての意味がなくなる。リタ・ヘイワースは、規制の厳しい40年代だからこそ成功することができた女優といえる。
41年は記念すべき年で、「いちごブロンド」に主演し人気が上昇。「踊る結婚式」ではフレッド・アステアと共演。両親がダンサーゆえに、親譲りの見事なダンスを披露。アステアは彼女のダンスを絶賛しているが、男達はどうしても、そこに色気を求めてしまうわけである。悪女役としての地位を確立し、リタ・ヘイワースを爆発的に有名にした「血と砂」も41年の作品。あまりにも色っぽいものだから、その年ポスターがバカ売れ。アメリカ中の男性寮の部屋にはリタ・ヘイワースの写真が飾られたという。つまりはプレイボーイ誌創刊以前の、ピンナップ・ガールとしてもリタ・ヘイワースは最も重要な女優であった。
結婚歴は5度。「上海から来た女」(47)で共演したオーソン・ウェルズと結婚したことはよく知られている。代表作のひとつに「カルメン」(48)があるが、ちなみに彼女の本名もカルメンである。
リタ・ヘイワースというと、何かとフィルムノワールのイメージが強い。男を狂わせる悪女役を演じさせたら、おそらくリタ・ヘイワースを超える女優はいないだろう。左写真は代表作「ギルダ」(46)の有名なワンシーン。長い手袋を脱ぎ捨てる姿が、さながらストリップを思わせ、男性ファンたちをトリコにした。リタ・ヘイワースの才能は、出てきた瞬間、観客に思わず「おおおー!」とうならせる、そのバイタリティである。僕は女優で映画を見る男ではないが、それでもリタ・ヘイワースの映画を見るときは特別で、いつも「早くでてこないかな」とワクワクして待ったものである。登場シーンをここまで切望させる女優は珍しいのではないか。というのも、やはりリタ・ヘイワースが出演するとなると、ストリップ的なシーンを期待してしまうからである。ヘイズコードがあるので、脱ぐことはないのだが、リタ・ヘイワースは衣服を着たまま、実にセクシャラスなムードを醸し出したものである。現代の映画ならば脱がなければダメだろうが、脱いでしまってはフィルムノワールとしての意味がなくなる。リタ・ヘイワースは、規制の厳しい40年代だからこそ成功することができた女優といえる。
41年は記念すべき年で、「いちごブロンド」に主演し人気が上昇。「踊る結婚式」ではフレッド・アステアと共演。両親がダンサーゆえに、親譲りの見事なダンスを披露。アステアは彼女のダンスを絶賛しているが、男達はどうしても、そこに色気を求めてしまうわけである。悪女役としての地位を確立し、リタ・ヘイワースを爆発的に有名にした「血と砂」も41年の作品。あまりにも色っぽいものだから、その年ポスターがバカ売れ。アメリカ中の男性寮の部屋にはリタ・ヘイワースの写真が飾られたという。つまりはプレイボーイ誌創刊以前の、ピンナップ・ガールとしてもリタ・ヘイワースは最も重要な女優であった。
結婚歴は5度。「上海から来た女」(47)で共演したオーソン・ウェルズと結婚したことはよく知られている。代表作のひとつに「カルメン」(48)があるが、ちなみに彼女の本名もカルメンである。