ユル・ブリンナー (今週のスター)

(1920~85)

 実はユル・ブリンナーはハゲなんかではない。ただ、生涯の当たり役「王様と私」(舞台でも大活躍)の王様を演じるとき、あろうことか自分のハゲ頭が気に入ってしまい、好きでハゲ坊主でいるのだそうな。うーん、それにしてもこんなテカテカにしてしまっては、あまり芸幅が広くならない気もするのだが・・・。そんな彼は自ら映画化権を購入して、「荒野の七人」(60)を映画化。史上最初で最後のハゲたガンマンが銀幕に登場することに!! ブリンナーは思い出深いのか、「ウエストワールド」(73)でも同じスタイルでやってくれてます。ちなみにブリンナーで僕が一番好きなのは「ウエストワールド」なんだよね。役者らしさをあっさりと捨ててるところが気に入ってます。

 「追想」(56)、「十戒」(57)、「オルフェの遺言」(60)、「隊長ブーリバ」(62)、「エスピオナージ」(73)、etc・・・。なかなか目立った作品もあるにはあるけど、やっぱ文芸チックの偉そうな役が多い。というか、現代ラブストーリーなんか彼に似合わない。
 しかしながら、ユル・ブリンナーは登場しただけで強烈なインパクトがあるなあ。でも、鋭い目つきの方がハゲ頭よりも目立っているから、何だかハゲが気にならないんだよね。ハゲてること意識させない。うーむ、ある意味すごく偉大な役者だ。もし彼に髪があったら・・・。考えるのはよそう・・・。

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