アグネス・チャン「児童兵士は絶対にいけない」

『魔女と呼ばれた少女』

3月9日(土)新宿にて、歌手でタレントのアグネス・チャンが、カナダ映画『魔女と呼ばれた少女』の公開記念トークイベントに登場した。

『魔女と呼ばれた少女』は、アフリカの児童兵士問題を描いた作品。フランス語・リンガラ語言語の作品で、2012年度のアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、ベルリン映画祭の銀熊主演女優賞、トライベッカ映画祭の作品賞と主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ている。

「この映画はフィクションですが、この映画を見て改めてショックを受けました。児童兵士は絶対にいけないと色んな国に呼びかけていきたいと新たな気持ちになりました」と語るアグネス・チャン。日本ユニセフ大使など様々な活動を続けているが、この日はスーダンで出会った児童兵士のことについて、そこで見てきたものをありのまま話してくれた。

「焼け野原にある学校に行ってきました。他の国では18歳以上は兵士になれないのがほとんどですが、反政府軍・ゲリラ軍では8歳くらいのほんとうに小っちゃい子供が兵士になってるんです。ある子供が私に壁を指差したんです。このシミ、見えます?って訊かれて、これは脳みそだよ。ここにみんな並べて全部殺したんだって言って、背筋が寒くなって号泣しました。なんで兵士になったの?と訊いたら、家族をみんな殺されたから僕は兵士になるしかなかったんだって言ったんです・・・」と話しているところでは、目から一粒の涙がこぼれ落ちた。

『魔女と呼ばれた少女』はシネマート新宿にて公開中。以降、第七芸術劇場、京都シネマ、元町映画館ほかにて全国順次公開される。

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2013/03/10 21:48

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。