『フライト』デンゼル・ワシントン、地下鉄の寿司屋に関心

『フライト』

2月20日(水)、六本木にて『フライト』の記者会見が行われ、製作のウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド夫妻、監督のロバート・ゼメキス、そして主演のデンゼル・ワシントンが登壇した。

ゼメキス監督は会見の前日に浅草寺や皇居を見学したそうで、日本文化も満喫した様子だ。ウォルター&ローリー夫妻も、娘が日本に交換留学したこともあって、大変な親日家とのこと。今回は娘と息子を連れての来日である。ウォルターは「東京が本作最後の着陸の地になったことは特別な思いを感じている」、ローリーは「故郷に戻ってきた気分」と親日家ぶりをアピールしていた。

日本好きならデンゼルも負けてはおらず、「4年ぶりの来日だと聞いて長すぎると思った」、「アカデミー賞の授賞式でもし僕が勝ったら日本語でアリガトウというよ」と親日家であることをアピールしていた。さらに、「東京観光も楽しみにしているんだ。地下鉄にある寿司屋のジローにぜひ行ってみたいんだ」と話していたがウォルターも「娘が連れて行ってくれると思う」とかなりノリノリだった。デンゼルたちが話していたのは銀座駅にあるセレブ御用達の高級寿司屋「すきやばし次郎」のことである。アメリカでは『二郎は鮨の夢を見る』というドキュメンタリー映画にもなっており(日本では現在公開中)、デンゼルとウォルターがかなり関心を示していたことからもアメリカではこの寿司屋が口コミなどでかなり話題になっていることがわかった。

デンゼルは、「私が今まで見た中でベストムービーになった」という記者の褒め言葉にパチパチと自分で拍手して微笑むなど、終始お茶目な印象だった。

ゼメキス監督はデンゼルについて「デンゼルと仕事をしてワクワクして楽しませていただいた。いつもデンゼルは正しい選択をしていたから、監督として演出する必要はなかった」とコメント。ウォルターは「色々な矛盾とか問題をかかえていることを真実さをもって演じていることに驚いた。もうひとつ、脚本に対して敬意をもって、脚本に忠実に描写しようとしていた。当たり前といわれるかもしれないが、脚本に対する敬意に私は感動している」とコメントし、ローリーは「彼の美しさは、もろさ、弱さを出していながら、それが過度にセンチメンタルになってないこと」とコメントしていた。

デンゼルは3人から絶賛されて「アリガトウ」と日本語で礼を言うと、「ベストを尽くす。この一言に尽きる。一日一日努力を重ね、ベストな方たちと一緒に仕事をすることが全体のレベルをあげるんだ」と話していた。今回のデンゼルは機長役だが、「即興とかアドリブはなく、全部シナリオに書かれてある通りに演じた。それでも機長についてはかなりリサーチしているんだ。色んな人に話を聞いたし、歴史についても調べたんだ」と役作りについて語ってくれた。

『フライト』は『キャスト・アウェイ』以来12年ぶりとなるロバート・ゼメキス・ファン待望の実写映画になる。『キャスト・アウェイ』では飛行機の墜落シーンが大きな見せ場だったが、『フライト』では”背面飛行”が大きな見せ場になっている。監督は「あれは30人を逆さまにして撮ったり、とてもやっかいで時間がかかるシーンだったけど、素晴らしいチームの協力があって撮ることができた。スタントやCGアーティスト、全員が才能を出しあってあのシーンが出来上がったんだ」と振り返っていた。

『フライト』は、3月1日(金)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。

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2013/02/24 22:13

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