『ばななとグローブとジンベエザメ』中原丈雄、マスコミを喜ばせる

『ばななとグローブとジンベエザメ』

2月2日(土)、銀座シネパトスにて、『ばななとグローブとジンベエザメ』の初日舞台挨拶が行われ、中原丈雄、塩谷瞬、黒田福美、佐藤B作、川上麻衣子、原田佳奈、趣里、今井ゆうぞう、矢城潤一監督、そして、大城英司プロデューサーが登壇した。

『エデンの東』、『フィールド・オブ・ドリームス』、『おくりびと』・・・などなど。父と子を描く「本物のドラマを作りたい」という思いから、現代の小津安二郎と称される矢城監督らと俳優たちが、大城プロデューサーのもとに結集。そうして作り上げた作品が『ばななとグローブとジンベエザメ』である。そのメンバーの中には、昨年10月3日に亡くなり、本作が遺作なった馬渕晴子の姿もあった。

主演の中原は、「(閉館となる)銀座シネパトスで、最後に私たちの作品を上映できて感謝しています。劇場の方々にお礼を申し上げます。この映画は、東京で”お父さん、お母さん、行ってきます!”といって、ランドセルを背負って出て行った子供に思えてなりません。決して裕福なところで育った子供じゃございません。本当に食うや食わずでなんとかみんなの力で育て上げました。お金かけたからといってお客さんが入るとは思えません。良い映画であればお客さんに見てもらえると思っています。皆様のもとで、大きく成長していくことを願っています。どうぞよろしくお願いします」と感無量の面持ちで語っていた。

登壇者は皆この作品に出られたことを誇りに思うと語っており、中でも黒田は、「私は(プロデューサーと)昔から親しかったものですから、本を頂いたときには意外となめた感じで見てたんですけど、実は美容室で時間短縮のために髪をやってもらいながら本を読んでいたら本当に素晴らしさに胸を打たれて、涙が止まらなくて恥ずかしい思いをしたんです。完成したら、監督・脚本を始め俳優さん方の素晴らしい演技で厚みが増して本当に感動的な作品になっていました。今年の話題作になるのは間違いないと思います」と堂々と胸を張っていた。

亡くなった馬渕晴子については、中原は「撮影のときは、本当にお元気だったんですよ。病気のびの字も見せないで”私ガンなのよ”って風邪みたいに話していて、あまりにも普通と変わらなかった。強い人でした。馬渕さんの家で打ち上げでみんなで集まって、うるさいからって夜中の3時に近所から警察に通報されたこともありました」と偲んでいた。塩谷は「りんとした姿で芝居とはどういうものかを生き生きと教えてくれた」と振り返っていた。

余談だが、舞台挨拶が終わり、退場するところでマスコミはざわざわして塩谷に直接「塩谷さん!塩谷さん!沖縄ツアー中止になりましたが」と質問を投げていたが、塩谷には全然聞こえていなかったようで、すごく嬉しそうに笑顔で「ありがとうございます」と答えていた(我々にも全く聞こえなかったので我々は後で質問した本人に何と訊いたのか教えてもらった)。

別室でマスコミ向けに行われた囲み取材には塩谷は欠席。「中原さんが演じる役はだらしがない感じの役ですね。何人も女性と付き合って、塩谷さんみたいな感じですね」みたいにマスコミから強引に塩谷ネタに結びつけた質問がちょっとしつこかったものだから、中原も「塩谷くんもほとぼりさめた頃だから舞台挨拶にも出てくるようになったね。塩谷くんは真面目な役だったから僕と入れ替わればよかった」と言ってマスコミを喜ばせていたが、かなりマスコミに言わせられた観あり。しかしそのお陰で場が和み、沖縄でハブと戦った話など現場の思い出を面白おかしく話してくれた。(澤田)

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2013/02/04 0:03

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