『レディ・ジョーカー』で上川隆也と柴田恭兵が心理戦を演じる

レディ・ジョーカー

WOWOWより、3月3日(日)からスタートする連続ドラマW『レディ・ジョーカー』の舞台挨拶付き試写会が1月31日(木)銀座で行われ、水谷俊之監督と、出演者の上川隆也、柴田恭兵が登場した。

『レディ・ジョーカー』は、1985年のグリコ・森永事件に着想を得て作られた高村薫原作の社会派サスペンス。『マークスの山』のスタッフ・キャストが再集結して作り上げた7話連続のドラマである。

水谷監督は、「すべての登場人物がジョーカーを引いたような作品。すべての登場人物が大いなる運命に翻弄されながら生き抜いて行くというのが今回のテーマでした」と自作を紹介。「『マークスの山』とは違って、殺しも殴り合いも怒鳴り合いもなく、非常に静かなシーンが多いが、緊張感のあるシーンが続く」とその見どころを語った。

上川は、「前回の『マークスの山』が密度の濃い作品だったので、合田雄一郎と向き合える時間があった。今回の作品には私生活の描写はなかったんですけど、合田という人物の行動が『マークスの山』に裏付けられて演じられたのありがたかったです。今回のテーマとなったのは衣装合わせのときに、監督たちと話してるときに出てきたたった一言なんですけど、”合田って猟犬だよね”という一言が僕の中ではとても大きかったんです。捜査一課という刑事が所轄に職場を移して、それでも自分の職務にへこたれずに向かって行く姿を見て、彼は生活を求めて刑事をやってるんじゃないんだなと。彼は自分が求めるものに対しては迷うことなく動くことができる男なんだと捉えています」と話した。

柴田は、その撮影について「大変でした。もう三ヶ月間苦しくて、やっと修羅場から開放されて。今久しぶりにこの衣装を着た瞬間にまた心臓がキュンとなって息苦しいんですけども、撮影中はどんどん食欲も言葉数もなくなるし、家に帰れば疲れていると文句を言われ。でも3本見せていただいんたんですけど、本当に皆さんとっても素晴らしくて、共演者のことに助けて頂いたんだなってホッとしています」とコメント。今回は得意な刑事役ではなく、刑事から監視される役だが、「監視されるのがこんなに辛いとは思いませんでした。精神的に追い込まれるというか、きつかったです。刑事の方が楽です」と笑っていた。さらに「もっと余裕をもって嘘を貫き通す、そういう芝居の仕方もあったと思うんですけど、上川くんならいいやという風に思ってて、どういう風に見せてもいいという不思議な気持ちになりました。相手が舘さんだったら全然違ったと思います」とも語っていた。

最後に上川は、「僕は今年になって色々と美味しいものを食べさせてもらえる番組に参加することになったんですが、共通して人気店といわれているお店で感じるのは、ひとつひとつに作品にかける手間暇がもたらしてくれる作品の味わい、キメの細やかさ、舌触りのよさが、全体をクオリティを作ってるんだなと毎回思うんですね。まさに『レディ・ジョーカー』という作品は、7話ある一品一品を手間暇かけて作った作品なので、上質な舌触りに匹敵する作品になっていると胸を張っていえる作品です」と作品には対して大きな自信を見せていた。

『レディ・ジョーカー』の最大の見どころは、上川演じる合田と柴田演じるビール会社社長の心理戦であり、回を重ねるたびにストーリーはどんどん面白くなっていく。泉谷しげる、豊原功補ら、豪華なキャスト陣のアンサンブルにも注目。放送は3月3日夜10時から。第1話は無料で視聴することができる。

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2013/02/04 0:13

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。