『みなさん、さようなら』濱田岳が12歳から30歳までを演じる

『みなさん、さようなら』

1月26日(土)に公開初日を迎えた『みなさん、さようなら』の舞台挨拶がテアトル新宿で行われ、濱田岳、倉科カナ、永山絢斗、波瑠、大塚寧々、そして中村義洋監督が登壇した。

団地には肉屋も魚屋も理髪店も衣料店もなんでもそろっている。なんだって団地の中だけでできる。『みなさん、さようなら』は、12歳の春に一生団地の中だけで生きていくことを決心した一人の男の20年間を描いた笑いと感動の作品だ。果たして彼が団地から出ない本当の理由とは何なのか?

『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ポテチ』など、中村義洋監督作品の主役の常連である濱田岳がここでも主人公を演じている。以前『フィッシュストーリー』のトークイベントのとき濱田は中村監督のことを「ダチ」と言っていた。中村監督も濱田のことを「笑いのツボも、ものの考え方も同じ」と考えており、今回でタッグも5作目。お互いにスクラムを組むほど気心が知れた中である。今回の作品の見どころは、濱田が12歳から30歳までを演じていることである。

舞台挨拶に登壇したキャストたちは、映画の中では同じシーンで共演していない。12歳から30歳までを演じた濱田だけが彼らと出会いドラマを展開していく。濱田は「僕だけみなさんと共演しました。12歳から30歳まで演じたのですが、案外大丈夫でした」とコメント。母親役の大塚も「12歳を演じているときは本当に12歳の子供と接している気になったし、30歳を演じているときには本当に30歳の人と話している気分になった。これは素晴らしいと思います」と絶賛していて、濱田も12歳を演じているときは大塚に普通に話しかけるときもつい猫なで声になってしまったそうだ。

共演の倉科は、映画の中では80年代のファッションで登場する。「映画自体80年代なので浮いては見えないんですけど、自分じゃないみたいです」とコメント。「岳くんを見て母性本能に目覚めました」とも話していた。

波瑠は、「私は幼く見せるためにすっぴんだったのですが、濱田さんは目にアイラインをひいてたんです」とコメント。濱田は「今の説明だけを聞くと僕が勝手にアイラインをひいたみたいになってますけど、あれは幼く見せるためにメイクさんが工夫してくれたんです。”なんでアイラインひいてるんですか?”って聞かれてものすごい恥ずかしかったです」と話していた。

永山絢斗は、最初の挨拶からボソボソと元気がなかった。中村監督は「だいぶ前の瑛太を思い出した。そういうところは兄弟そっくりだね」とコメントし、永山は照れ笑いしていた。

中村監督が「愛してやまない作品」という『みなさん、さようなら』は、現在公開中。

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2013/01/27 18:06

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。