メ〜テレ開局50周年テレビドラマ『ゆりちかへ』感動の実話
メ〜テレ（名古屋テレビ）が開局50周年を記念して作ったテレビドラマ『ゆりちかへ ママからの伝言』の記者会見が、1月24日(木)六本木にて行われ、出演の常磐貴子、田辺誠一、十朱幸代、監督の若松節朗が登壇した。
同作は、テレニン晃子原作のベストセラーを映画化した心温まる実話。余命宣告を受けた母が、幼い娘の将来のために愛の伝言を残す話である。常磐貴子と田辺誠一は夫婦役での出演であり、十朱幸代は常磐貴子の母親役を演じている。記者会見では、登壇した4人が爆笑トークを繰り広げ、記者たちを大いに楽しませてくれた。
常磐と田辺、それぞれお互いの印象を聞いたところ、常磐は「田辺さんと今回ご一緒するのは何回目かなんですけど、どこかの時点で田辺さんのことを理解することを諦めたんです（会場笑）それ以来わからなくていいと思っているので、そのまんまいていただいているという状態で、わからないが正しいですね。具体的にどこがわからないというそれすらもわからないという。考えても考えてもたぶん田辺さんはわからない。そういう生き物と捉えた方がいいと思う。こんなバッチリなキャスティングないんじゃないかと思う」とコメント。その微妙な褒め言葉に田辺は苦笑いしていた。
一方、田辺は「お姫様抱っこするシーンがありまして、常磐さんのあまりの軽さに驚きました。羽のようでした」とコメント。ところが常磐はすかさず「間に合わなかったの！ あと一ヶ月あれば！」と悔しそうに膝を叩き、「重かったなんて言ってないじゃないですか」と田辺を困らせた。常磐としてはもっと減量してからお姫様抱っこされたかったようである。このコメントの受けがよかったので、監督は「ここまでは順調に台本通りに進んでますね」とジョークを言ってさらに記者たちを笑わせた。
本作はノンフィクションであるが、常磐は「ノンフィクションは好きですよ。フィクションだとなんでも創作できるから、”普通こんなセリフ言わないでしょ”と思うことがあって、俳優さんたちで集まって脚本の悪口をいうことがあります（会場笑）。たまにですよ、たまに（会場笑）。実話だとわかっていると、あまりにぶっとんでる言葉であってもそれが本当となるので、それをどういう風に表現するのかという気持ちに切り替わります」とアットホームなノリで語っていた。
十朱が常磐にビンタするシーンもあり、常磐は「私今まで色々な方にびんたをされてきてるんですけど、初めて芝居をしている本番中に痛いと感じました。いろんな女優さんから、十朱さんのことを皆さん口を揃えて”あの方は本気でくる方だから”って言ってて、噂には聞いてたけどここまでかとは思わなかったです」と振り返った。十朱は「受ける方とする方では、受ける方が楽なんですよね。する方は大変なんですよ。耳にあてて流すというように指導されたんですけど、役に入り込んじゃってちょっとその具合も忘れちゃって」と弁解しながらも「私若松監督のときいつも強い女の役なんですけど、他の役もできますのでよろしくお願いします」と少し不満げだ。
現場の雰囲気について聞かれると、常磐は「先ほどからこの雰囲気で皆さん薄々は感じてらっしゃると思うんですけど、”褒め合い”です。各セクション、俳優はもちろん、カメラマンの方、照明の方、録音部の方も今のいいねえって大きな声で褒めてくださるので、それを聞いた私たちは”あ、今カメラマンさん、アングルよかったんだ”とか共通認識でハッピーが広がるんですね。なのでどんどんみんな褒め合うようになって、さらにいろんなところでみんな褒め合うようになって、良い現場でしたね。こんなに褒め合う現場はなかったという」とコメントしていた。
田辺は「メ〜テレさんの50周年だからと思うんですけど、お菓子がすごくあって、差し入れがね。見たことないくらいでした」とコメント。監督も「本当にフロントがすごかったですね。フジテレビもテレビ朝日もこんなのはない。毎日来る日も来る日もみんなもってくる。とても食べきれない」とコメントしていた。常磐は「監督がメ〜テレさんに嘘をついて、”東京の現場は毎日差し入れなきゃいけない”って言ったんじゃないかと思って、やめるように私は言ったんです」と言って笑わせた。
「余命を宣告された場合に残された時間をどうするか」という質問では、常磐は「ピアノを習おうかな。間に合わないかもしれないんですけど、余命宣告をされた私の旋律は普段の私には出せない旋律になるんじゃないかな」と答えていた。田辺は「先端医療センターに駆け込みたいです」と言って場内の笑いを誘っていた。
2013年1月26日(土) 午後9:00～11:06 テレビ朝日系24局ネットで放送
<出演> 常盤貴子 田辺誠一 中村ゆり ・片平なぎさ・ 柴俊夫 泉谷しげる 十朱幸代
<主題歌> Hilcrhyme「想送歌」/ユニバーサルJ ※書き下ろし
2013/01/25 3:37
