サミュエル・L・ジャクソン来日。興行収入の記録を次々と塗り替えている『アベンジャーズ』がいよいよ日本公開
8月14日(火)、六本木ヒルズアリーナにて、『アベンジャーズ』(2D/3Dにて公開中)のジャパンプレミアが行われ、出演のサミュエル・L・ジャクソン、監督のジョス・ウェドン、プロデューサーのケビン・ファイギ、吹き替え版キャストの竹中直人、米倉涼子がレッドカーペットに登場した。
『アベンジャーズ』は、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカなど、アメリカの人気コミックの登場人物がひとつの作品に登場する一大プロジェクト。サミュエル・L・ジャクソンは彼らヒーローたちを取りまとめるシールド長官ニック・フューリーを演じている。ロバート・ダウニーJr.の主演で『アイアンマン』が公開されたとき、大ヒットしてアメコミの映画化が大ブームとなったが、このときからすでにサミュエル・L・ジャクソンがワンシーンだけ思わせぶりに出演しており、『アベンジャーズ』につながって行く布石があった。その長年をかけたプロジェクトがついにこうして実を結んだことになる。
本作は、世界70カ国で公開するなり1位に輝き、たったの10日間で10億ドルの世界興収を史上最速で突破した。全米では『アバター』に次ぐ歴代2位の興行成績で、世界では『アバター』『タイタニック』に次ぐ歴代3位の興行成績をあげている。これほどまでの記録的な成功を収めていながら、日本では公開が先のばされ、まだかまだかとファンをやきもきさせていたが、いよいよこの日、日本で公開初日を迎えた。初日と同時にジャパンプレミアを行ったのも珍しいこと。日本での上映は本作にとって世界最後の大トリということになり、『アバター』の1位を超えられるか、今後の動きに注目が集まっている。
サミュエルは『パルプ・フィクション』など、映画の中ではコワモテのイメージが強いが、本人はいたって丁寧で礼儀正しく、「日本の映画の観客は、映画をよくわかっている素晴らしい観客だと思っています。やっと日本の皆様に映画をお見せできて嬉しいです」、「竹中直人さんに私の声を演じて頂けることを光栄に思っています。私はもともと竹中さんが素晴らしい俳優だということを知っていました。竹中さんなら間違いなく私が演じたキャラクターに命を与えてくれると確信しています」とリップサービスを欠かさなかった。
米倉涼子は紅一点スカーレット・ヨハンソン演じる魔性のスパイの声を吹き替えている。米倉は「ひとりでも映画になるヒーローたちがひとつに集まってるわけですからとてつもないパワーを持っています。ニューヨークの街が壊されていくシーンでは、あれだけ壊されたらどう修復するんだろうってくらいスケールの大きさに驚きました」と作品をPRしていた。ドレスにはスリットがあり、時折美脚がちらりと見えるところにジョス・ウェドン監督もついうっとり。「スカーレットって誰だっけ?」と言って米倉の美を讃え、マーベル代表のケビン・ファイギ プロデューサーも「次回スカーレットが足を骨折するかもしれない。そのときには米倉さんの携帯が鳴るかもしれません」と語っていた。
2012/08/20 5:01