iPhoneアプリ トップセールスばく進中「パズル＆ドラゴンズ」
今、iPhoneで最も遊ばれているゲームが「パズル＆ドラゴンズ」である。以前、当サイトでも紹介した「拡散性ミリオンアーサー」の牙城を落としたガンホー・オンライン・エンターテイメントによるパズルRPGである。筆者もこれをプレイしてみたので、レポートしたいと思う。
いや、最初はこの絵が子供ぽくてどうも魅力を感じなかったのだが、ゲームをやってみたら、もうすっかり虜になってしまった。シンプルにして燃える。効果音のプチッとした感じが可愛くて、このイラストともマッチしていて、今ではこの愛嬌あるドラゴンたちが可愛いペットみたいに思えてならない。ゲームシステムもグラフィックも音楽もすべてが高次元でまとまっている感じである。
それにしても、パズルゲームとロールプレイングゲーム。この二つの要素を一緒にやっちまうなんて、すごいアイデアだ。その比率は50対50といったところ。どちらもプレイ中におざなりになってしまうようなことはない。パズルの要素の完成度もすこぶる高いが、そこにRPGの要素が加味された感じ。パズルとRPGそれぞれの成果が絶妙にブレンドしていて、ゲームを進めていく上で感じられる達成感がかなりヤバい。
水・火・木、光・闇の5つのエレメントが基本になっていて、水・火・木は強さが三すくみになっている。光は闇に強く、闇は光に強い。この5つのエレメントを駆使してモンスターを倒して行くゲームである。そのベースだけで無限にゲームを膨らましている。どのブロックをどのように動かせばエレメントが揃うかを考え、敵の属性との絡みまでも計算にいれてブロックを動かさなければならない。たくさんブロックを消すと、相手に与えるダメージもそれに応じてどんどん大きくなっていく。パズルを解いた成果がそのまま攻撃力となってダイナミックに結果が反映されるわけで、ここがたまらない。
モンスターの育成も楽しい。モンスターにもそれぞれに属性があり、エサも属性を考慮して与えなければならない。それゆえに育てるほどに愛着も沸いてくる。デッキに組めるモンスターのコストには限りがあり、早くコストをあげたくてうずうずしてくる。
パズルは最初は難しいが、やっているうちに慣れてくる。最初はもたもたしていたのに、しだいに反射的に指を動かせるようになった自分に感心してしまうだろう。自分の頭の中で描いた形の通りにうまく動かせたときなど何とも悦な気分である。上達していくのを自分でも肌で感じることができ、そういう気分にさせるのがとてもうまいゲームと言える。偶然15連続コンボとかが決まってしまうと、楽しくてもう二度とやめられなくなってしまう。
作っているエンジニアもかなり優秀である。すごくサクサクとゲームが動作しており、他のiPhoneアプリを知っているだけに感心してしまう。一瞬にしてこれだけの計算を実現させるプログラムを構築したのはすごいと思う。過去iPhoneのアプリは色々なものをやったけど、このサクサク感は最強なのではないだろうか。
iPhoneアプリのセールスでトップをばく進中。（画像はiPhone App Storeより）
これがゲーム画面。同じ色を3つ以上並べると消すことができる。
パズルの点数に応じて敵に与えるダメージも変化する。パズルの成績がそのまま力になるところがこのゲームの中毒的要素である。
『パズル＆ドラゴンズ』ゲーム画面より
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2012/07/23 4:16
