生瀬勝久「もう主演はやりません」ときっぱり

『スープ〜生まれ変わりの物語〜』

7月7日(土)、シネマート新宿にて、『スープ~生まれ変わりの物語~』の初日舞台挨拶とミニ記者会見が行われ、生瀬勝久(51)、小西真奈美(33)、刈谷友衣子(15)、野村周平(18)、広瀬アリス(17)、橋本愛(16)、主題歌のwacci 橋口洋平、監督の大塚祐吉が登壇した。


『スープ~生まれ変わりの物語~』は、タイトルどおり、生まれ変わりについて描いた作品。生まれ変わっても娘の記憶だけは失いたくないと願う父親を生瀬勝久が演じる。生瀬にとっては、これが初の単独主演作品となる。


作品にちなみ「生まれ変わるなら誰になりたいか?」という質問から始まり、生瀬は「平井堅さんみたいな”顔”に生まれ変わりたい。あまり自分の顔好きじゃないので、ああいう彫りの深い人がいいですね。人間見かけですから」と回答した。小西は「私は人間で女性がいいんですけど、情熱的なラテン系の国の女性になりたいです」と回答していた。


生瀬がこれで単独初主演というのは意外ではあるが、コメントを求められると「初主演は意外ですか? それだけ僕のことを評価されてるのですね」とニンマリしながらも「主演はもういいですね。なんか責任が重くて。あまり主役ということにもこだわりもないので、できればバイプレーヤーで長く生きたいです。バイプレーヤーならローンも返済できるし。主演でこけると後が大変なんで、これから主演は全部断ります。本当に本当です。お伝えください」ときっぱり宣言していた。


業界ではいつもテイクごとに芝居を変えることで知られている生瀬だが、さすがにこの作品ではいつも台本通りに演技していたといい、小西も「元気ないのかと思っちゃいました」と話していたくらい。生瀬本人は「いえいえ。元気いっぱいですよ」と言っていたが、いつもムードーメーカーの生瀬も今回ばかりはさすがにしおらしくしていたようである。


この作品には生瀬が松方弘樹とキスをするシーンがある。生瀬は「僕は普段あまりキスシーンとかないんですけど、あんな大御所の松方さんとすることになるとは。撮影初日が松方さんとのキスシーンだったので、あとはもう怖いものなしでした」とコメント。「松方さん、ガムの匂いがしたんですよ。それがいい匂いで、たまりませんでした。松方さんとやったので、次は北大路欣也さんとやりたいです」と言って会場を和ませた。


娘役の刈谷友衣子は、生瀬曰く「思ったよりも面白い子」とのこと。生瀬が普段「死ねばいいのに」という言葉を口癖のように使っていたのを見て、刈谷もその口癖を真似して使っていたという。あまりにあちこちで使っているのを見兼ねた生瀬は「”死ねばいいのに”じゃあんまりだから、”体調悪くなればいいのに”ぐらいにしときなさいよ。ちゃんと守るように」と教えたそうで、どうやら現場でも父親と娘みたいな関係だったようだ。


このように、とても楽しい現場だったようだが、野村だけは違っていた。野村は「みんな楽しいと言ってるけど、僕はつらかったんです。生瀬さんの生まれ変わりを演じるプレッシャーがあり、監督とプロデューサーに対するプレッシャーもあり、毎日怒られて泣いてました。普段はあまり泣かないんですけど」と打ち明けていたが、「僕だけが役的に省かれてた感じでしたよね。役的におっさんだったので」と語ると「おっさんって失礼だろ。そういうこと気を遣えっつうんだよ」と生瀬からツッコミがあり、観客は爆笑していた。


最後に生瀬は「現在はFacebook、Twitter、Google+、色んな形で個人的に発信することが可能です。ぜひこの映画を広めてください。この世の中で一番必要な映画だと思いますので、その思いを込めて皆さんに託します」と締めくくった。『スープ~生まれ変わりの物語~』は現在公開中。(澤田)

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2012/07/08 22:02

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。