『ただ君だけ』 ”おじさん” が愛称になっちゃったソ・ジソブ

『ただ君だけ』

6月7日、韓国俳優のソ・ジソブとハン・ヒョジュが、都内のホテルにて『ただ君だけ』(ソン・イルゴン監督)の来日記者会見を行った。


『ただ君だけ』は、ボクサーと視力を失った女性の恋を、チャールズ・チャップリンの無声映画『街の灯』をモチーフに現代の韓国で描いたピュア・ラブ・ストーリー。近年はハードボイルド系の作品が多かったソ・ジソブにとっては久々の純愛もの。韓国ではラブ・ストーリーの女王といわれているハン・ヒョジュが相手役で、初のベッドシーンがあるということで韓国メディアからも注目され、釜山映画祭ではオープニング作品に選ばれてチケットがわずか7秒で完売。130万人を超える大ヒットを飛ばした話題作である。


しんと静まり返った空気の会場に来て、2人は緊張した面持ちで、記者の質問に対する答えも幾分か硬かったが、ある記者が「作品の中でアジョシ(おじさん)と呼ばれることについてどう思いましたか?」と質問してからようやく2人から笑顔が見られ、緊張がほぐれた様子だった。ジソブは「撮影中だけじゃなく、撮影する前も、撮影が終わった後もアジョシと呼ばれていました。アジョシというのはニックネームですから、本当におじさんという意味で言っているわけではないし、僕自身はアジョシと呼ばれるのは気分が良かったのです。実際プライベートでもおじさんと呼ぶ人が多くなりました」とコメント。ちなみに、日本では『アジョシ』という韓国映画が公開されたことで、「アジョシ」という韓国語は日本でも広く知られていて、「アンニョンハセヨ」や「チュセヨ(ください)」に次ぐ知名度に達していた。


写真撮影でも2人は緊張していたのか、最初はちょっと表情が硬かったようだ。ヒョジュンは簡単な日本語ならわかるのでこちらが呼びかければカメラを見てくれるのだが、ジソブはいくら呼びかけても全然こっちを向いてくれなかったので、筆者は年下の大スターに向かって「アジョシ!」と呼んでみた。すると、ジソブはちょっと驚きながらも照れ笑いして、それから緊張がほぐれて、2人は満面の笑顔でカメラに視線を送ってくれた。この件もあってなのか、同日夜に開催されたジャパンプレミアでもファンからアジョシ・コールがあり、日本でもすっかりジソブは「アジョシ」が愛称になってしまったようだ。(澤田英繁)


『ただ君だけ』は、6月30日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。

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2012/06/11 2:08

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