アンドリュー・ガーフィールド『アメイジング・スパイダーマン』世界最速プロモーションのため来日
去る1月18日(水)、六本木にて『アメイジング・スパイダーマン』の記者会見が行われ、スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールド、ヒロイン役のエマ・ストーン、プロデューサーのアヴィ・アラドとマット・トルマックが出席した。
『アメイジング・スパイダーマン』は、6月30日より日本で世界最速公開が決まっており、この記者会見も、関係者にとっては本作における世界で最初のプロモーション活動となった。
『スパイダーマン』と言えば、サム・ライミ監督が近年3作品発表しているが、今回の新作はそれとは別物。新しい『スパイダーマン』の作品として映画化したものである。旧『スパイダーマン』はソニー・ピクチャーズの代表作中の代表作であるが、早くもリブート発進とは驚きである。まだ我々の頭には『スパイダーマン3』の記憶が色濃く残っているはずで、これをリブートすることは、『バットマン ビギンズ』を作ることとは全くわけが違っている。当然ながら観客に以前の作品よりもつまらないと思われてはいけないので、力の入れ方が違ってくる。この会見も、ソニー・ピクチャーズのこの新作にかけるただならぬ自信を感じることができる内容であった。
この新生スパイダーマンに抜擢されたのはアンドリュー・ガーフィールド。まだまだこれからの若手俳優といえる存在だが、やはり相当プレッシャーを感じていたとのことだ。「僕自身大好きな作品でしたし、たしかにプレッシャーを感じていました。しかし、それは健全なプレッシャーでもありました。今またそのプレッシャーを思い出させてくれてありがとうございます」と語る姿はなかなか落ち着いている。
一方、エマは会見中もはしゃいでいて、会場にいたスパイダーマンのコスプレの記者に向かって「サンクス、スパイダーマン」と挨拶するなど冗談も上手だった。エマが演じる役は以前のキルスティン・ダンストが演じていたMJの役ではない。これが旧作と新生スパイダーマンの大きな違い。エマは『スパイダーマン3』でブライス・ダラス・ハワードが演じていたグウェンの役を演じているが、役柄はまったく違っているとのことで、プロデューサー曰く「真実の愛」を描いているとのことだ。エマも「以前の『スパイダーマン』とは違った素敵なキス・シーンがあるから楽しみにしてね」と期待を煽っていた。
アンドリューは、この日の前日、記者のインタビュー取材を受けていたそうだが、日本の記者の質問がどれも良い質問ばかりで、ほとほと感心したという。「プロモーションだから日本人を褒めるのではなくて、本当に日本の記者は高尚で素晴らしかったです。今まで取材を受けていて、こんなにインタビューされて楽しいと思ったことはありませんでした。お世辞ではありません」と話していた。エマも「今度は『スパイダーマン』は抜きにして、プライベートで必ず日本に来ます。こんなに奇跡的に素晴らしい国は他にないです。日本料理も食べ尽くそうと思っています」と話していた。2人は前日しゃぶしゃぶを堪能したという。しゃぶしゃぶといったらハリウッドスターのおもてなしの基本。アンドリューもついにしゃぶしゃぶの門をくぐった。
今回はCGよりも、生身の良さを大切にしているという。そのため、アンドリューはなるべく自分でスタントに臨んだという。何しろ初のアクションということで、毎日が新しいことばかりで、とにかく「撮影を毎日楽しんだ」とのことだ。
この日は8分間のフッテージも最速で内覧されたが、旧作を凌ぐ臨場感でスパイダーマンがビルからビルへ飛び移る映像が見られた。フッテージを見たところどうやら、おじさん・おばさん役はマーティン・シーンとサリー・フィールドが演じているようで、映画ファンならば脇役のキャストもまた楽しみである。
『アメイジング・スパイダーマン』は6月30日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほかで世界最速3D公開される。
2012/01/22 23:38