北川景子 声優初挑戦『マジック・ツリーハウス』

『マジック・ツリーハウス』

1月7日(土)よりアニメ映画『マジック・ツリーハウス』が公開中だ。ジャック少年とその妹アニーが時空を超えて旅をする冒険映画である。アメリカを始め世界33ヶ国で愛され、売上部数1億部を突破した児童書のベストセラーを、原作者メアリー・ポープ・オズボーンのお墨付きを得て、我らの日本が映画化した。この初日を華々しく飾るべく、ジャックの声を演じた北川景子(25)、アニー役の芦田愛菜(7)、魔法使い役の真矢みき(47)、監督の錦織博(45)が登壇した。

ご存知のように、北川景子はこれが声優初挑戦である。しかし演じるのは性別の違う男の子。北川は自分で自分の声を聞きながら、本当にこんな声でいいのかと不安も感じていたという。そこは監督から「変に子供っぽくしたり男ぽくしなくていいよ」と言われて、北川は監督を信じて演じ続けた。そうして完成した作品は、いい意味で北川景子らしさがすっ飛んだ作品になった。見終わってから「そうだったんだ」とハッと驚く人が続出している。映画を見ている間は北川景子が主演ということは、いっそ忘れてしまっても構うまい。

真矢みきはいかにも真矢みきみたいなルックスの魔法使いを演じていて微笑ましいが、真矢は先に録音されていた北川の声を聞きながら「いつ景子ちゃんが出てくるのかな?」と思っていたという。つまり、北川の声にずっと気づかなかったというわけだ。このエピソードには北川も感動して「映画を見ながら私の顔が浮かんだら嫌なので、違う人の声に聞こえたというのは嬉しいです」と話していた。

芦田愛菜の人気は絶大である。数々の出演映画・ドラマでの活躍ももちろんだが、テレビ番組のゲストとしても見ない日はない。愛嬌もあってトークもおもしろくて、「『マジック・ツリーハウス』みたいに、平安時代に行って十二ひとえを着て紫式部に会いたいです」と話すあたり、来場していたお父さんお母さんたちの顔もついほころぶわけで。この日集まっていたマスコミの多くも芦田愛菜目当てだったと思われ、芦田愛菜の写真ばかりパシャパシャ撮りまくっていた。

そんな中、筆者はパシャパシャ北川景子ばかりを撮っていた。笑った顔はマリリン・モンローみたいにチャーミング。被写体として、これほどカメラレンズを惹きつける女優はなかなかお目にかかれない。北川景子は普段の自分と映画の中の自分を切り分ける女優なので、現実の北川景子を語るのはいささか気が引けるが、筆者は北川景子の一女性としての魅力も知ってもらいたい気持ちがあるので僭越ながら書かせてもらう。

北川景子の魅力はその仕草にあるといえる。いや、全然わざと可愛くみせるように狙ってやってる仕草じゃないんだけど、普通にしているときの仕草がたまらなく魅力的なのである。残念ながら写真ではその仕草が伝わりにくい。だからこそ、その魅力を写真でできる限り伝えたいと何度もカメラレンズを向けてしまうのだ。写真は本人には敵わないが、魅力が少しでも伝われば幸いである。

最後に『マジック・ツリーハウス』の内容についても触れておく。この作品に描かれているテーマについては、真矢が「好奇心」という3文字でうまく説明している。すなわち、大人になるとわかってきたぞと思うことがあるけれど、色々なことがわかってくると、そこで納得して大切なことに気づかなくなることがある。大人になってもジャックとアニーのように、好奇心をいっぱい持つことを忘れてはならないということだ。好奇心があれば、色々なことに気づいて、きっと人生はもっともっと楽しくなる。(澤田英繁)

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2012/01/10 4:54

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