韓国映画史上最高の製作費『マイウェイ 12,000キロの真実』
『マイウェイ 12,000キロの真実』が1月14日(土)から全国公開される。1944年のノルマンディー上陸作戦時に、ドイツ軍内から発見された実在の東洋人を、『シュリ』、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督(49)が描く。世界16カ国から600人のスタッフが参加。ロケハンも地球一周分に及んだ。韓国映画史上最高の製作費25億円をかけた大作である。オダギリジョー(35)、チャン・ドンゴン(39)、ファン・ビンビン(30)の日・韓・中の夢の共演が実現した。
去る12月19日(月)に、監督、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビンが来日。オダギリと共に記者会見に出席した。
ファン・ビンビンは撮影を振り返り、「女性として扱ってくれない現場でした。射撃の訓練もしましたし、殴り方も指導していただきました。オダギリさんとチャン・ドンゴンさんはとてもよくしてくれましたけど、女性であってはいけないという状況でした。走るシーンではチャン・ドンゴンさんほど足は長くないんですけど、男性に負けないように必死に走りました。女優はあまり戦争映画に出たくないものですが、監督に出ると約束した以上がんばりました」と話していた。
チャン・ドンゴンを起用した理由については、監督は「俺たちと遠くまで来てしまったな、というまなざしを表現できるのは彼しかいないと思った」とのこと。役者を眼力で選ぶとはさすがである。ドンゴンは「1年近い歳月をかけてスタッフと苦労して作り上げた」と話していた。
すっかり国際俳優になったオダギリは、記者から「見どころはどこですか?」と聞かれて「その質問が1番困るんですよ…韓国でのヒットはもちろん日本でもヒットしないと監督は喜ばないと思うんです。見どころと言うよりは映画を見てもらった方がスタッフが幸せになるのでみどころは書かなくて結構です。とにかく見て下さい」と答えるなど、会見中も終始ユーモアを忘れなかった。
2011/12/30 14:36