35歳の誕生日前日に急逝した伝説的女優のドキュメンタリー『監督失格』

『監督失格』

『監督失格』が9月3日に初日を迎えた。35歳の誕生日前日に自宅で急逝した伝説的ピンク映画女優・林由美香(1970年生まれ)をめぐる、14年間に及ぶ美しくも壮絶な愛を映し出したドキュメンタリー映画である。林由美香の元恋人である平野勝之(47)が11年ぶりに監督し、『エヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ総監督の庵野秀明(51)がプロデュースした。

これの公開を前に、去る8月30日、ビルボードライブ東京にて、平野監督、庵野プロデューサー、音楽を担当した矢野顕子(56)が記者会見を行った。

庵野プロデューサーは、「長いこと映画を撮っていなかった平野さんにお願いしたのは、この映画を作れるのは平野さんしかいないから。できあがった映画を見て良かった。自分の好きにやっていいんだと教えられた」とコメントしていた。

矢野顕子は、この話を聞いて、自分の知らない女優の話だったこともあり、最初はこれは無理だろうと思ったが、とにかくまずは映画を見てみたところ、その内容に感動して「これは私が作るしかないと思った」と振り返っていた。平野監督も音楽を入れるなら矢野顕子しかいないと決めていて、もし断られたら音楽無しで公開するつもりだったという。この作品のために矢野が書き下ろした曲は『しあわせなバカタレ』。平野監督は、曲を聴いて笑いながら泣いていたという。庵野プロデューサーも「曲名を聞いて、これは絶対にイケル」と確信していた。

「もし由美香さんが生きていたら、この映画を見て何と言っていたと思いますか?」という質問もあったが、平野監督はにっこり笑って、「多分生きてたら”監督失格”って言うんじゃないかな」と答えていた。

『監督失格』は10月1日から全国公開拡大ロードショーされる。

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2011/09/06 1:10

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