『小川の辺』初日。東山紀之の「最後の一言」に爆笑

『小川の辺』

7月2日(土)丸の内TOEIにて、『小川の辺』の初日舞台挨拶が行われ、東山紀之(44)、勝地涼(24)、松原智恵子(66)、藤竜也(69)、篠原哲雄監督が登壇した。

『たそがれ清兵衛』を皮切りに年1本ペースで作られている「藤沢周平映画」は、いずれも評価が高く、今や時代劇映画の強力な一ブランドとなっている。『小川の辺』は、藤沢周平原作の8本目の映画化であり、『山桜』に続いて東山紀之主演・篠原哲雄監督のコンビによって作られた。

藤沢周平が東北の山形県出身ということで、撮影は山形で行われた。また、東北大地震の被災者を応援するために、9000キロに及ぶキャンペーンを実施し試写会の会場に募金箱を設置して義援金を集めた。東山は山形の先行上映だけでも1日に20回の舞台挨拶に立つなど、精力的にキャンペーンに参加。それからようやく東京での封切りを迎えて感無量といったところか。

ところが、東山は初日を迎えても至ってマイペース。9000キロのキャンペーンについては「9000キロと言われてもすごいのかすごくないのかよくわかりません」とまるで疲れを知らず。トーク中にも軽いジョークを何度も飛ばして会場を盛り上げた。

ちょうど七夕が近いということで、おのおのが短冊に願いを書いて持ち寄ったが、ここで東山は持ち前のリーダーシップを発揮し、登壇者全員をリード。東山の仕切りでちょっとしたコメディ劇場を展開した。以下に、一連のやりとりを掲載する。

東山「あー、この短冊、ここで使われるのか。ここで使われるとは思わなかったので、本当にまともなことを書いてしまった。面白いことを書かなくて申し訳ない。僕は『世界が平和になりますように』って書いたんですけど、本当の願いは『給料があがりますように』です(会場笑)」

司会「それでは笹の葉に短冊を吊るしてください」

東山「お客さんがいっぱい短冊にお願いごとを書いてますね。『7月の検査結果がよくなっていますように』、『恋愛成就』、『バンドで売れます様に』・・・。『相葉ちゃんの病気(肺気胸)が早く治りますように』だって。それは僕も本当にそう思うよ。『真実』って書いてあって何かと思ったら『まみさん』なんですね(会場笑)。タコと鬼とブタが描いてある短冊もあるけど、何の意味があるんだろう(会場笑) 『勝地涼 頑張れ』って書いてる人もいる。よっぽどがんばってないと思われてるんだろうね(会場笑)」

勝地「え!?そんな!(汗)」

東山「監督は何てお願いしたの? 痩せますように?(会場笑)」

監督「僕もまともなことを書きました。『ヒット祈願』です」

東山「勝地くん、君は何てお願いしたの?(短冊を読む)・・・君はアイドルだね。『たくさんの人が笑顔になれますように』だって。まだそうやってモテようとしてるの?(会場笑)」

勝地「モテたいです!」

藤「私は『映画がヒットしますように』と書きました」

東山「藤さんにだけは突っ込めないな(会場笑)」

(笹の葉の前でフォトセッション)

司会「それでは東山さん、最後に一言お願いします!」

東山「(やおらステージの前方に歩み出て)・・・ありがとうございます(会場笑) え? 一言だよね? 短い?(会場笑)」

司会「ちょっと短いです。もうちょっと長めにお願いします」

東山「だって『一言』っていうから一言だけしか言っちゃいけないのかって思うじゃない(会場笑)。では、初日に映画を見た人は、とてもいいことがあるそうです。本当にそうなりますよう祈っています(会場拍手)」

年間何百とある舞台挨拶の中で、最後の一言のところで本当に一言しか言わなかった役者は、おそらく東山紀之をおいて他にはいない。『小川の辺』は東映配給で現在公開中。

※東山紀之の写真と東山紀之の書いた短冊の写真は諸事情により掲載しておりません。

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2011/07/04 1:23

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