『犬飼さんちの犬』小日向文世、モコモコ癒し犬につい顔もほころぶ

『犬飼さんちの犬』

6月25日(土)新宿にて、『犬飼さんちの犬』の初日舞台挨拶が行われ、小日向文世(57)、ちはる(41)、子役の小野花梨(おのかりん・12)、矢部光祐(やべこうすけ・8)、主役のサモエド犬チリ(4)が登壇した。

本作は、『幼獣マメシバ』、『ねこタクシー』など、永森裕二脚本による動物映画シリーズ第5弾。”犬飼”という名前なのに犬が嫌いなお父さんが単身赴任から帰ってきたら、家族が勝手に犬を飼っていたというところからストーリーが展開していく。

小日向は、「今日公開されるいろんな映画がありますけど、アメリカ映画では『スーパーエイト』、日本では『アンダルシア』と強敵がいる中で見に来てくださいまして本当に感謝しています。お客さん、一目見るだけで顔がほころんでるのがわかるんですけど、本邦初公開のサモアド犬、本当に可愛くて僕らがどれだけ現場で癒されたか。サモンと犬飼家の本当に他愛もない、たいした事件も起きないお話だったんですけど、少しでもほっこりした気持ちになってくれれば幸いです」と挨拶。

小日向はプライベートでも犬を飼っている犬好きだが、この撮影中サモンにはめろめろだったようで、「うちにはトイプードルのオスで”きなこ”というのがいるんですけど、この子と会ってから僕の中に”きなこ”がいなくなったんですよ。うちに帰っても”きなこ”が全然目に入らなくて、とにかくサモンが可愛くて可愛くて、本当に癒されまして、現場の撮影では、僕がどんどん仲良くなって行くのをそのまま撮ってもらっただけなんです。この子がNG出しちゃっても許せるというか、この子に腹が立つことは一回もなかったです。子供たちともサモンを取りあいました。撮影の合間に誰がサモンを触るかというので、もう本当に独り占めしちゃいたいくらい。本当にサモンに助けられました」と、事実上の浮気関係にあったことを告白。アイフルのCMの清水章吾よろしく、サモンとは相思相愛の関係で好きで好きでたまらない様子が伝わって来た。

ドッグトレーナーは「役者が犬に歩みよってくださらなければできないことなので、リアルに私たちは小日向さんたちとの信頼関係に任せるしかなかったのですが、驚くほどスムーズにいったので嬉しかったです」と、小日向に感謝するように語っていた。演じたチリについては「今日はご機嫌でございます。皆さんから注目を浴びることが嬉しいということがこの作品で目覚めてしまいました。今はご覧の通り寝てますが、こういう姿を見せるとみんなに可愛いと言ってもらえることを知ってるんですよ。犬というのは学習能力があります。人に喜んでもらうことが嬉しいということを学習してしまったので、次のオファーを待っています!」と次回作に意欲を見せていたが、小日向は「間違ってもホラーには出て欲しくないね」と満面の笑顔で話していた。

小日向は挨拶中もモコモコの毛並みで愛嬌をふりまくサモンを見るたびに顔がほころんでいたが、この自然な笑顔をありのまま捉えることが映画のテーマになっていると亀井監督は説明。子役の光祐くんからも「パパみたいに優しい人になりたい」とあこがれのまなざしを受けていたが、一方、ちはるは本当の息子のように裏に呼び出して叱っていたことを話し、光祐くんは「ママは怖かった」と正直にコメント。ちはるは「小日向さんが『お前が叱って』という顔をしてたんですよ」と弁解して会場の笑いを誘っていた。

犬飼さんちの犬』はシネマスクエアとうきゅう他、全国ロードショー中。

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2011/06/26 14:24

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