フレッシュなボーイズユニットD2メンバーが魅せる『ポールダンシングボーイ☆ず』公開

『ポールダンシングボーイ☆ず』

5月28日(土)、新宿にて、『ポールダンシングボーイ☆ず』の初日舞台挨拶が行われ、D2メンバーの荒井敦史(17)、阿久津愼太郎(15)、上鶴徹(21)、山口賢貴(24)、近江陽一郎(22)、三津谷亮(23)、西井幸人(15)、池岡亮介(17)、根岸拓哉(15)、陣内将(22)、金子修介監督(55)が登壇した。

D2は、D-BOYSの弟分とされるボーイズユニット。現在人気急上昇中で、『ポールダンシングボーイ☆ず』はそんな彼らの本格的な映画初出演作品となる。D2メンバー10人がそれぞれ自分の名前の役を演じており、D2ありきのD2映画になっている。といっても、これはファンのためだけのキワモノ的な作品ではない。それもそのはず、監督は『デス・ノート』などを手がけたヒットメーカー金子修介。根岸は「撮影したときよりも10センチ背が伸びた」と言っていたけれど、若さではちきれんばかりのピチピチボーイたちがポールダンスに取り組んで行く姿は、ある意味スポ根映画? 一般の鑑賞にも耐えうる痛快青春ムービーに仕上がっている。

まずこれ、初日上映の映画館がすごい。歌舞伎町の中央に堂々と構える新宿ミラノ座である。ここで舞台挨拶をやることがどれだけすごいかって、なんてったって、このスクリーンの大きさ、館内の広さ、座席数は国内最大級。ハリウッドメジャー映画のような相当でかい話題作でなければこうして舞台挨拶を打てるような場所じゃないのだ。金子監督も「ミラノ座で舞台挨拶に立つのは24年ぶり。『恐怖のヤっちゃん』という映画で、仲村トオルの『新宿純愛物語』と同時上映だった。すごく懐かしい」と感無量である。しかも今回は抱き合わせではなく単独上映だからその感動もひとしおだったろう。『告白』の鮮烈な演技で橋本愛と並び役者としての将来を有望視されている西井も「この会場の大きさにびっくりしています。こんなに大きな映画館で挨拶するのは初めて」と興奮気味だった。

これだけのメンバーが10人も来るということで、会場のチケットの購入希望者は5000人にものぼったとのこと。運よくチケットを買えた1000人以上の若い女性ファンに埋めつくされた客席からは終始キャーキャーと元気いっぱい黄色い歓声がやむことがなかった。

通常、舞台挨拶といったら、司会者がひとつの質問をあげて、それを登壇者全員がリレー形式で答えていくのがお決まりのパターンであるが、この日は登壇者が10人もいたので、司会者が質問のたびに誰か一人を指名して答えさせる変則的な進行方式が採用された。そのため、ちょっと意表を突いたトークが展開し、途中でネタが尽きてだらだらすることもなく、派手なポールダンスの実演もあって、最後まで盛り上がった。

イケメンたちが冴えない役を演じていることで、ファンの母性本能も大いにくすぐりそうだが、「最近女装に抵抗がなくなりそうで怖いです」と言ったのは池岡。彼のその美少女ぶりは見もの。池岡のようなセクシー系なダンスもあれば、遠心力を生かしたパワー系のダンスもあって、メンバーが得意とするおのおのの個性を持ち寄って踊っているのに注目。ポールダンス世界大会の初代チャンピオンであるREIKOが彼らをみっちり指導しており、D2はスタントなしで見事にやりきった。

近江が「監督がとにかく優しかったのでやりやすかったです」と言っていたように、金子監督はみんなから慕われていた様子である。そんな中、荒井が「その次の作品(『メサイア』)でも監督にお世話になって、多分メンバーの中では一番監督と仲がいいんじゃないかなと。監督、俺と一番仲いいっすよね?」と言って監督を見るも、監督は「・・・みんなと仲いいよ」とボソリ。荒井は「あれっ? 俺、一番仲いいと思ってたんだけどな」とちょっとがっかりしていたようだが、「仲がいいからこういうこと言えるんです」と自分で納得するように語っていた。こういったやりとりからも、現場の和気あいあいとした光景が浮かんでくるようだった。

ポールダンシングボーイ☆ず』は、Thanks Lab.配給で、5月28日より、池袋東急ほか、全国順次ロードショー。なお、10代の女性に大人気のヴィジュアル系バンドSuGによる主題歌「☆ギミギミ☆」がポニーキャニオンより6月15日から発売される。(文・澤田英繁)

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2011/05/29 23:46

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