宣伝スタッフを優しく気遣う荒井萌 また新たなる『富江』ヒロインが誕生

『富江 アンリミテッド』

5月14日(土)、新宿バルト9にて、『富江 アンリミテッド』の初日舞台挨拶が行われ、荒井萌(16)、仲村みう(20)、多田愛佳(16)、井口昇監督と配給・宣伝の選抜スタッフ(詳細は後述)が登壇した。

『富江 アンリミテッド』は、これまでに7作の映画が作られ、菅野美穂始め、多くのスター女優を輩出してきたJホラーを代表するシリーズ。本作は通算8作目となり、期待のヒロインに荒井萌が起用されている。

荒井は、この映画のパンフレットを見るだけでもびくびくするほどの怖がりだそうだが、撮影の現場の雰囲気を訊かれて、「夜暗い時には、その辺に生首とかが転がってて怖かったですけど、そこでご飯食べてたんですよ」と次第に現場に慣れたことを明かした。背が高く、元気いっぱいの笑顔がとてもチャーミングで、早くもビッグスターの片鱗がうかがえた。

ある種の「ブランド」ともいえるシリーズだが、今回の監督は海外でもカルト的な人気がある井口昇に任されており、「今まででも最も原作に忠実な『富江』になった」と、スタッフ一同自負している。井口も「美少女キャラクターが形を変えることを実写で表現できた」と話していた。

これを全国に広めようと、スタッフたちは、ある無謀すぎる企画を考えた。配給・宣伝のアマゾンラテルナ、CJ Entertainment Japan、プレシディオ、ヨアケのスタッフから1名ずつスタッフがキャラバンに選抜され、映画のキャッチフレーズである「数珠つなぎ」を合い言葉にして、東京から博多まで車で宣伝行脚に向かうというトンデモ企画である。スタッフたちは業界人とはいえタレントとしてはまったくの素人。美少女の映画なのにヤロー4人だけで全国の舞台挨拶に立つという、このキワどい企画を考えたスタッフに荒井も感心しきりだ。カラ元気でガッツポーズを取って記念撮影に応じるスタッフたちを見て「中継見ますね!」と荒井が優しく気遣う一面も見られた。AKB48のメンバーでもある多田は、「私は地方に行くのが好きなので、本当は一緒に行きたかった」と話していたが、これは本音のようだった。

このキャラバンはすでに昨日ゴールに到達しており、その様子はUSTREAMで中継された。ラッピングカーだけは立派なもので、なんとロールスロイスだった。「いやー、もう運転したくねー。終わったらホテルでUNOしようぜ」とぼやくスタッフにはただただ「お疲れ様」の言葉しか出ない。出発前に映画を見に来てくれた女性客100人に富江のカツラをかぶらせて写真を撮ると断言してしまった手前、途中であきらめるわけにはいかなかったが、なんとか時間通りに博多の最終上映の席に間に合い、公言した目標を超える101人の富江を撮影することに成功した。「スケジュールも立ててなかったのに、ここまでうまく全部回れるとは思わなかった」とは配給会社の談である。

富江 アンリミテッド』は、ティ・ジョイ、CJ Entertainment Japanの配給で全国ロードショー中。(文・澤田英繁)

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2011/05/16 1:32

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。