スタンリー・キューブリックの幻の映画『ナポレオン』が本になった
『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』などで知られる鬼才スタンリー・キューブリックの幻の映画『Napoleon(ナポレオン)』についての本が刊行されることがわかった。タイトルは「Stanley Kubrick's Napoleon: The Greatest Movie Never Made(スタンリー・キューブリック『ナポレオン』完成することのなかった最も偉大な映画)」。
キューブリックは一人の映画製作者・監督として、『ナポレオン』を映画化することを生涯夢見てきて、ナポレオン関連の書籍も何千冊と集めていたというが、そのあまりのスケールの大きさから、撮影直前にきて製作を断念した。
この本には、出来上がっていた脚本を収めている他、衣装や肉筆のメモなど、映画にまつわるほとんどの情報を網羅している。英仏独語版の洋書となるが、イメージや写真など資料満載の構成のため、これ一冊あれば『ナポレオン』が作られていたらどのような映画になったのか、充分想像することはできるであろう。
イメージ資料、解説、製作、撮影候補地、年表、衣装、書簡、メモ、脚本、資料の全10章に別れたハードカバー1,112ページ。キューブリックが収集した約17000のナポレオンのイメージをダウンロードできるWEBアクセス用キーカードもついている。
タッシェン・ジャパン株式会社より2月下旬刊行予定。税込10,500円。ISBN 978-3-8365-2335-6(澤田英繁)
2011/02/16 0:19