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堀北真希『白夜行』ベルリン行きが決まり気持ちはもう観光者

『白夜行』

1月29日(土)新宿ピカデリーにて、『白夜行』の初日舞台挨拶が行われ、堀北真希(22)、高良健吾(23)、船越英一郎(50)、深川栄洋監督(34)が登壇した。

『容疑者Xの献身』など今日本でもっとも人気のあるミステリー作家のひとりである東野圭吾の小説が原作。200万部を突破し最高傑作と名高い作品の待望の映画化となった。世界三大映画祭のひとつであるベルリン映画祭での上映も決定したが、日本の映画人にとっては、作品が海外に行くことは最大級の喜び。深川監督も「尖った映画が多い映画祭で日本の商業映画を上映することには大きな意味がある」と力を込めていた。舞台挨拶では、これを受けて観客全員が日本とドイツの国旗を振って「『白夜行』世界へ!」と声を合わせ、温かくドイツ行きを見送った。

ベルリン映画祭については、堀北は「なかなか実感が沸きませんが、私も行かせてもらうことになったので、そこで思い切りベルリン映画祭を感じたいと思います」とコメントしていたが、海外の映画祭に行くのは初めてであり、司会から「何を持って行きたいですか?」と訊かれ、「えっ? 持って行きたいもの?? 全然考えたことなかったです。難しいですね・・・。あ、カメラ!! カメラ持っていきます!」と今からもう観光気分。この無邪気なコメントに会場も和やかな雰囲気に包まれていた。

高良は「作品が世界に行くことは嬉しい」と語りながらも「自分は行けないんですよね」とちょっぴり不満顔。船越も「0泊3日でも行きたいんですけど、と言ったんですけど、まだ京都の街を駆け回っているので、行かせてもらえませんでした」と話していた。

いつもサスペンスドラマの刑事役で我々を楽しませてくれる船越だが、今回は刑事役は刑事役でもいつもとは全く違う。あえて船越を刑事役としてキャスティングしながらも、監督は船越には今までの船越を出さないよう要求した。深川監督は囁くように演出することで知られるが、船越は監督について「当時33歳の若き監督がですね、耳元で”船越さん、まだいつもの船越さんが出てますよ。”と囁くんです。私が”監督、これ以上なにもしないとお芝居しないことになっちゃいますよ”と言えば、監督が”それでいいんです。船越さんが何を考えるのか、それを知りたくてお客さんがぐーっとスクリーンに身を乗り出す、そんなお芝居をしてください”と言いやがるわけです。いつもやらせていただいているアグレッシブでね、ちょっと熱い人情過多な、よく走る刑事というのを封印して、いろんな引き算をしてこの刑事役に挑んだわけですから、監督と二人三脚で最後まで演じ切れたかなと思います」とコメント。いつもの船越を期待しているファンに向けてなのか「責任は僕だけじゃなくて監督にもあります」とも付け加えていた。

高良は、監督については「この映画は三ヶ月くらいかかって、監督はその間に6キロ痩せたんです。役者が痩せるんじゃなくって、監督が苦しんで6キロ痩せたんだと思うんですよ。そんなすてきな監督が作った映画なんです」とコメント。「楽しんでという映画じゃないと思うんですけど、救われない映画もあるべきだと思う」と作品について解析していた。

巨大なものにぶつかっていった3ヶ月だったとしみじみ語る登壇者たち。スタッフ・キャストを代表し、堀北は「作品を作るにあたって本当に沢山の人と話をしました。作品に出ている負のエネルギーには色々なメッセージが込められています。そこにとても誇りを持っていますし、満足しています」と今の素直な気持ちを表していた。

白夜行』はGAGA配給で上映中。(文・澤田英繁)

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2011/01/31 2:42

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