大森南朋『いぬのえいが』の舞台挨拶で犬に対してトラウマがあることを告白

『犬とあなたの物語 いぬのえいが』

『犬とあなたの物語 いぬのえいが』が公開中だ。『いぬのえいが』から5年を経てのシリーズ2作目。タイトルが示す通り、69種のペット犬が111頭も出て来る犬好きにはたまらない映画である。犬と人の喜怒哀楽が詰まった短編6作品を綴ったドラマになっており、出演も大森南朋、松嶋菜々子、堀内敬子、篠田麻里子(AKB48)、生瀬勝久、小倉智昭、中尾彬、内野聖陽、高畑淳子、芦田愛菜、北乃きいと、いずれも豪華。サブキャラも含めて、キャストの中にはお笑い芸人など、普段あまり映画には馴染みのない人も入っていて、よくぞ連れてきたと、そのキャスティングの妙味に思わずうなってしまう。

その中でもフラッグシップとなるエピソードが「犬の名前」。大森南朋と松嶋菜々子が見事なコンビネーションを見せる。本作は『リング』、『ゴースト もういちど抱きしめたい』の一瀬隆重がプロデュースしており、松嶋菜々子は最初に主演が決定した。夫役を誰にするかが大きな課題だったが、これはもう大森南朋以外に考えられないという結論に達し、なんでも大森のスケジュールに合わせて撮影を半年延期したというから、大森の役のハマりっぷりには何よりも注目したいところである。

1月22日(土)新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶では、キャストを代表して大森南朋(38)と、松嶋菜々子(37)、北乃きい(19)、芦田愛菜(6)が登壇。司会はレポーター役として映画にも出ている青木裕子(28)が務め、天才女優犬の”マム”(6)と”のあ”(6)もフォトセッションに参加した。

大森は、撮影を振り返り、「楽しかったですよ。犬が沢山いらっしゃって(会場笑)。たまに犬が言う事を聞いてくれないことがあって、そういうときは時間がかかってしまうんですけど、それすらも楽しい時間でした。天気が良かったので、公園とか、一緒に自転車を漕いでるところとかあるんですけど、すごい気持ち良かったことを覚えてますね」と挨拶。

松嶋は、「内容はちょっと重たくシーンのひとつひとつに緊張感があったんですけど、ワンちゃんがいることで気持ちがほぐれたり、オンとオフを現場できちっとやることができたなあって、演技に限らずワンちゃんに助けられたなと思います。自転車のシーンとか本当に楽しかったですね」と目を細めて笑った。

芦田は北乃について、「優しくて、私にもこんなお姉ちゃんがいたらいいなと思いました」とコメント。北乃も「ありがとうございます。こんな妹がいたらいいなと思ってました」と同じ言葉を返していた。

司会の質問に○か×か答えるミニゲームも行われ、「自分は犬っぽい性格だ」という問には松嶋だけが×をあげた。「笑っているときも心では緊張してたりするから」というのが理由だが、動物に例えるなら何かと考えたこともなかった松嶋は、「なんだと思いますか? 背が高いからキリンさんかな」と答えていた。

「犬が怖かったことがある」という問に大森は○をあげた。「子供のときに怖かったなという時期があるので。今はもうそのトラウマはなくなりましたけど、悲しい過去があるので。あまりそこは掘り返さないで下さい。撮影中はリハビリも終わっていたので良かったですけど」と理由についてはあまり言いたくない様子だが、いったい何があったのかちょっと気になる。ちなみに芦田も○をあげたが、芦田は撮影を通して、自分の投げたボールを"のあ"が取ってきてくれたことで克服できたという。

続いて「実は犬よりも猫派である」という問に、大森だけが○。「猫を飼っていたりしたことがあるので、どっちかというと猫派かなと。まさか犬の映画で猫と言っちゃってまずいんじゃないのかなという感じもあるんですけど。猫には良い思い出しかないので」とコメント。どんだけ犬にトラウマがあったのかよとますます気になるところだが、大森が無表情に語るところが逆にコミカルに見えて観客もクスクスと笑っていた。

最後に大森は、「猫派の僕が言うのもおこがましいのですが、笑いあり泣きあり、よく完成された映画になっていると思います。今日はわざわざ起こしいただきましてありがとうございました」と締めくくった。猫派のあなたも最後には涙するかも?

犬と人の喜怒哀楽が詰まった『犬とあなたの物語 いぬのえいが』は、アスミック・エース配給で全国ロードショー中。(文・澤田英繁)

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2011/01/23 22:49

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