大胆キュート、大政絢主演映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』初日に満面の笑顔で舞台挨拶
1月22日(土)新宿にて、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の初日舞台挨拶が行われ、大政絢(19)、染谷将太(18)、田畑智子(30)、宇治清高(17)、瀬田なつき監督(31)が登壇した。
大胆でキュート、残酷で軽やかという風変わりな青春映画。”みーまー”の略称で愛される累計100万部突破の大ヒット小説を実写映画化した。これが本格的なメジャー進出となる女流監督瀬田の斬新なタッチと、今人気急上昇中、劇中喜怒哀楽が七変化する大政絢の存在感が光り、東京国際映画祭で高く評価された。
今日まで数々の取材を受け、番宣をこなしてきた大政は、ついに初日を迎えて安堵の表情を見せた。難役を演じきるために何度も何度も染谷と台本の読み合わせをして気持ちの切り替えを表現していったという大政は、「お芝居が自分の中で広がったかなと思います」と確かな手応えも感じていた。
海外からの注目度も高く、海外の4つの映画祭(ソウル女性映画祭、台北ゴールデンホース・ファンタスティック映画祭、台北映画祭、ニューヨーク・ニューディレクター・ニューフィルム)からオファーを受けたことも発表された。大政は「このことを朝聞いて本当にびっくりしたんですけれども、”みーまー”が認められたんだなと思うととても嬉しい気持ちになりますし、本当に共演者の皆さん、スタッフの皆さんと力を合わせてできあがったものがこういう評価を受けるというのは嬉しいことだなって実感しています」とこの喜びを噛み締めた。
また、この時期ちょうど受験シーズンということで、受験生を応援するため巨大な絵馬が持ち込まれた。大政は「私のブログにもセンター試験の書き込みがすごい多くて、皆さんぜひ合格して欲しいなと思ってます」と話していた。MCから受験に勝つための縁担ぎについて何か教えて欲しいと求められると「私もオーディションを受けたりとかは、逆に何もせずいつも通り生活することが大事かなと思います。その方が緊張しないかなと。あとは辛いガムを噛むとか歯磨きをしっかりしてスッキリします」と自身のリラックス法を明かした。
一方、染谷は「よく寝ることだと思います。それが一番です」、田畑は「あまりお腹をいっぱいにしないようにします。糖分取ると頭がすっきりするっていうので、飴舐めたりとかはしますけどね。あまりお腹いっぱいになりすぎると逆に眠くもなりますしね」、瀬田監督は「常に最悪の状況を想定して臨めばちょっとしたラッキーでも幸せになれます」と縁担ぎというよりは、いかにももっともな意見をあげて場内の笑いを誘った。
本作で初めてセリフのある役をもらったという宇治は当然ながら舞台挨拶も初体験。今後の活躍にも期待がかかるが、この場では「率直に台本に自分のセリフがあったことに嬉しかったのと、あと、こんなにこの作品に影響する役をいただいたということに責任を感じました」と真摯に挨拶していた。受験の神様と同姓同名の役を演じた宇治だが、受験生には「家を出るときにお父さんお母さんに”行ってきます”って大声で言います。声を出すことで疲れとか嫌なこととかとりあえずリセットできるんで」とアドバイスしていた。
いつまでも満面の笑顔を絶やさなかった大政は、舞台挨拶の最後に「本当にこの映画はすごい考えさせるような映画で、でもどこかかわいい純粋な恋愛の部分があったり、ミステリアスの部分があったり、過去の残酷の部分があったりだとか、今日1回見て考えることと2回見ることで全然違う意見を持つことができる映画だと思うので、ぜひ一度ではなく2度3度と見ていただけたら嬉しいです」と締めくくった。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』は現在角川シネマ新宿、池袋シネマサンシャインほか全国ロードショー中。
2011/01/25 0:12