六本木に都内最大級スケートリンクがオープン 荒川静香が「スケートをもっと身近に」と願う

ライサチェク&荒川静香

1月7日(金)、六本木の東京ミッドタウン内にアイススケートリンク「シティ アイスリンク in 東京ミッドタウン」がオープンした。広さ20m×40m、最大200人が収容できる都内最大級の屋外アイススケートリンクである。11時から夜の10時まで営業しており、夕方5時からはイルミネーションライトアップによるナイトスケーティングも楽しめる。

このオープンを祝して、トリノ五輪フィギュアスケート金メダリストの荒川静香(29)とバンクーバー五輪フィギュアスケート金メダリストのエヴァン・ライサチェク(25)が1月6日(木)に行われたテープカットイベントに出席し、実際にスケートリンクで演技を披露した。

まずはライサチェクが演技を披露。ダイナミックな演劇的パフォーマンスであったが、一度だけのジャンプで残念ながら転倒してしまった。続いて荒川静香がブルーの衣装で登場し、「トゥーランドット」(歌入り)に乗せてトリノ五輪のハイライトを再現した。Y字スパイラルの美しさに客席はうっとり。社会現象にもなったイナバウアーのところでは拍手喝采が沸き起こった。荒川は2回ジャンプしたが、2回とも技術面・演技構成面において申し分なし。着氷にも見事成功した。ライサチェクの失敗もあったためか、荒川のパーフェクトなジャンプには客席から「おお!」という大歓声があがっていた。

通常であれば、フィギュアスケートはリンクの外の客席から鑑賞するものであるが、今回はリンクの内側の端に絨毯が敷かれて、客席とリンクの間に壁を挟まない至近距離での鑑賞となった。手を伸ばせば金メダルの演技に手が届くほどの特等席の待遇に観客は大喜び。テレビとは違って、実際に生で見る演技は段違いの迫力であり、観客も「荒川さんがジャンプしたときには感動した。何回転なのかはわからないけど、フワッと宙に舞ってゾクゾクっと感動した」、「滑っているときの荒川さんは表情もとても素敵で、本当にお綺麗ですね」と興奮気味に語っていた。

演技の後、アイススケートの経験がない子供たちに荒川が直接指導するアイススケート講座が行われた。荒川は「転びそうになったら、お尻から転ぶか手をついちゃってください」、「下を見ると転ぶので遠くを見てください」、「まずは足踏みするように少しずつ進んでみましょう」、「前に、1、2、3、シューっと滑ってみましょう」と指導にも気合いが入っていた。子供たちの手をひくなど指導を手伝っていたライサチェクは「僕も自分がアイススケートを始めたときの頃を思い出したよ」と語っていた。

イベントの後のインタビューでは、荒川は「身構えなくても気軽に行けるので、六本木に買い物に来たらぜひ寄って欲しいです」とスケートリンクをPRしていた。「仕事初めがここで幸せな一年の始まりとなりました。大都会ミッドタウンでアイススケートという素晴らしいシチュエーションでのスケートリンクは、世界のシティバンクさんなので、沢山の人が集って絆を深めていただけると、またフィギュアスケートファンも増えるのかなと期待しています」とコメントの中にスポンサーの名前も入れるしっかり者の一面も見られた。

スケートをもっと身近にというコンセプトから始まったこのスケートリンクは、去年は3万2千人を動員したが、今年は3月の世界フィギュアスケート選手権大会東京開催を控えて、更なる高みを目指す。開催期間は2月28日(月)まで。料金は貸靴料込みで大人・高校生以上が1500円、中学生以下が1000円。なお、1月29日(土)には同じ場所で、「ユー・レイズ・ミー・アップ」などで知られるアメリカの歌手ジョシュ・グローバンと荒川静香の共演パフォーマンス・ショーを開催予定。(文・澤田英繁)

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2011/01/08 16:16

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