『シュレック フォーエバー』シリーズ最終章公開 浜田雅功が舞台挨拶の短さにがく然

浜田雅功、藤原紀香

12月18日(土)新宿ピカデリーにて、『シュレック フォーエバー』が公開初日を迎え、同作の声優を務めた浜田雅功(47)、藤原紀香(39)、山寺宏一(49)、竹中直人(54)、劇団ひとり(33)が舞台挨拶に立った。

10年続いた人気CGアニメーション・シリーズもこれで4作目。これまでアニメーションの様々な記録を樹立してきたが、これも本作でいよいよ最終章となる。こうして浜田、藤原らが『シュレック』のチームの一員として舞台挨拶に立つのもこれが最後ということで、それぞれ「みんなで一生懸命やった」とお互いを称えつつも、その姿はどこか寂しそうであった。

山寺はプロの声優だが、他のメンバーは声優の仕事にはずいぶんと苦労したという。普段関西弁で話す藤原は「浜田さんにつられて関西弁になりそうで苦労しました」と語っていた。劇団ひとりは「演出の人が細かいというか、うるさいというか、一日目の一時間くらいからずっと帰りたいなと思うぐらい大変でした」とコメント。浜田もこれに激しく同意して「本当に難しいんですよ。向こうは英語でしょ。こっちの日本語なんてこんなもんですから。監督に何回”おまえがやれ”と言ってしまいそうになったか。だから皆さんすごいなと思ってるんですけど、軽々しく受けん方がいいですよね」とすっかり懲りたようだ。

しかし一人、竹中だけ「浜ちゃんとは全然違ってスイスイ進んでやっちゃいました」と余裕の表情を見せていたが、浜田は「ダメ出しくらいあったでしょ」と猛反発。それでも竹中は「ないの。全然違うのあなたとは!」と言い張りちょっとした小漫才が展開した。山寺は「こういう二人のかけあいももう見られなくなると思うと本当に寂しいですね」としみじみしていた。

本作は、シリーズで初めてデジタル3D映像での上映となったが、浜田は「僕も見ましたけど、すっごいですよね。目の前までどんどん来ますから」と3Dのクオリティに感心しきりだった。劇団ひとりは「できあがりを見て苦労がどっか飛んじゃうほど素晴らしかったと思います。巷では『アバなんとか』っていう体のでっかくて青い奴がチヤホヤされてるんですけど、これからは3Dといえば青じゃなくて緑でお願いします」と言って盛り上げた。

紅一点の藤原紀香は、お姫様を思わせるゴージャスな衣装で登場。藤原だけは東京国際映画祭でグリーンカーペットを歩いたり、これまでに様々なPRイベントに参加してきたが、極めつけはカンヌ。藤原はキャメロン・ディアスら各国のフィオナ姫と手を繋いでレッドカーペットをかっ歩した。「各国で色んな経験ができて楽しかったです」と語る藤原を見て浜田は「なんで自分ばっかりそんなことできるの」とツッコミを入れていた。

なお、この日の舞台挨拶は10分遅れで行われ、登壇者たちはたったの15分しか喋れなかった。浜田は「早っ。(藤原紀香のドレスを指差して)こんな格好してきてもう終わりですか。待ってる時間の方が長かったんちゃう」と不満をもらし、無理矢理司会を言いくるめて話を引っ張ったが、まだまだ喋り足りない様子であった。舞台挨拶の締めくくりには緑色の酒樽で鏡開きを行い、浜田は気さくにマスコミの写真撮影に応じていた。

『シュレック フォーエバー』は、パラマウントの配給で全国ロードショー中。(文・澤田英繁)

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2010/12/20 1:27

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