『バーレスク』初主演のクリスティーナ・アギレラ。日本人の温かさに心から感動
『バーレスク』のジャパンプレミアが、12月7日(火)六本木にて行われ、同作で映画初主演を果たした人気シンガーのクリスティーナ・アギレラと、共演のクリスティン・ベル、カム・ジガンデー、監督のスティーヴン・アンティンがレッドカーペットに登場した。
これまで何度も来日公演を行っているクリスティーナ・アギレラも、映画のPRのために来日したのはこれが初めて。しかし映画のPRでも気持ちはライブとおんなじ。リムジンから登場すると、客席からは大歓声が巻き起こり、まるで会場はコンサートステージに。クリスティーナはレッドカーペットでたっぷりとファンサービスを楽しんだ後、ステージに立つと、「まずはこれよ」といって右手のひらを突き上げて激しいシャウトを披露。このパフォーマンスに集まったファンのボルテージも最高潮に達した。
共演のカムはパントマイム的なギャグを見せたりと、とってもひょうきん。ファンから黄色い声援を浴びまくって終始照れまくり。いかにも「僕は幸せものです」と顔に書いてある感じだった。アンティン監督もとても人が良さそうで、日本の熱烈なファンを見て「こんなに温かい歓迎を受けるなんて想像を絶している」とかなり興奮していた。監督はチームらととにかく楽しみながら本作を作ったとのこと。クリスティンは「日本に来たのは初めてですが、夢のように楽しくて、日本から帰りたくないです」と本気で日本が好きになったみたい。クリスティーナとクリスティンは耳元でひそひそ話をしたり仲が良さそうだったが、撮影中もよくガールズトークに花を咲かせたとのことで、舞台挨拶中もお互いを褒め合ったり和気あいあいとしたムードで本当に楽しそうだった。
『バーレスク』は、12月18日(土)より全国公開となるが、この日はクリスティーナ・アギレラの誕生日でもある。ソニー・ピクチャーズはこれを祝して、この場を借りてクリスティーナに特製のバースデーケーキをプレゼントした。
このサプライズは、集まったファンも知らされていなかったこと。練習したわけでもないのに、ファン1000人が一体となってハッピー・バースデーを大合唱した。このときのクリスティーナの表情が本当に心から嬉しそうで、まるでおもちゃをプレゼントされて大喜びする子供の様に無邪気に目をキラキラと輝かせて最高に素敵な笑顔を見せてくれた。ファンが歌い終わると、クリスティーナは「どうもありがとうございまーす!」と日本語で感謝の気持ちを表した。
「とにかく素晴らしいです。日本で3才から6才まで3年間過ごしたので、本当に戻ってこられて嬉しいです。本当にみなさんの愛情を感じました。みなさんを愛しています」と語る姿を見ていると、クリスティーナの嬉しそうな笑顔に僕らも大きな幸せをわけてもらったわけで。この「I love you.」という言葉はお世辞ではなく本当の気持ちであって、来日ゲストも、訪れたファンも、お互いにたくさんの愛をもらって胸がぽかぽかあったまるイベントであった。こんな彼らが僕らのために心を込めて作った『バーレスク』。この映画にも、きっとたっぷりの愛があふれているに違いない。(文:澤田英繁)
2010/12/13 1:42