『レオニー』松井久子監督、女優吉行和子、世界的作曲家ヤンの音楽を大絶賛

ヤン・A・P・カチュマレク

 11月15日(月) 東京・初台の東京オペラシティ コンサートホールにて、日米合作映画『レオニー』公開記念ヤン・A・P・カチュマレクコンサートが開催され、松井久子監督、吉行和子、同作で音楽を担当したヤン・A・P・カチュマレクが舞台挨拶に登壇した。ヤン・A・P・カチュマレクは、2004年にジョニー・デップ主演の映画『ネバーランド』でアカデミー賞作曲賞を受賞したポーランド出身の作曲家。

 この日は夕方から小雨が降るあいにくの空模様だったが、大井剛史指揮、東京交響楽団室内楽オーケストラによる『レオニー』をはじめとした数々の映画音楽を聴くため多くの聴衆が詰めかけた。オープニング曲『レオニー』メインテーマでコンサートが幕開けすると、哀愁を帯びた華麗な演奏に聴衆は魅了されその世界に聴き入っていた。

 演奏後に登壇した松井監督は「この作品を通して主演女優のエミリー・モーティマーをはじめ本当にたくさんの素敵な方々と出会うことができました。なかでもヤン・A・P・カチュマレクと出会えたことは最高でした」と音楽監督を務めたヤンを大絶賛で紹介。ヤンは「皆さん、こんばんは。」と日本語で挨拶。「本当に日本のことは素晴らしく、一度訪れてみたいと思っていました。今回、一番嬉しく思うのは、音楽を携え、素晴らしい作品、素晴らしい監督とともにこの作品の公開を祝福できることです。いよいよコンサートが始まります!僕自身、大いに期待しているコンサートなので、どうぞ皆さんもお楽しみください」と初来日の喜びを語った。

 ゲストとして祝福に駆けつけた女優の吉行和子について、松井監督は「私にとって吉行さんは最も尊敬する女優。『レオニー』が完成するまでの7年間ずっと私を応援してくれていたので、どうしても彼女に出演していただきたいと思いました。今回、小さな役で申し訳ないなと思いながらお願いをした所、快く引き受けて下さいました」と恐縮しながらの出演依頼だった裏話を披露した。

 一方、吉行は「演じたキクは、幼年期のイサム・ノグチの子守、レオニー・ギルモアを助けるすごく素晴らしい役でした。実は、原作に登場しない、松井監督が私の為に作って下さった役になります。何が嬉しいって、英語を話さなくて良かったことです」と会場の笑いを誘った。自身も出演している作品について、「先日拝見させていただきましたが、音楽が作品にぴったりあっていて本当に素晴らしかったです!」とヤンの音楽を高く評価していた。

 同作は、世界的彫刻家で知られるイサム・ノグチの母で、シングルマザーとして彼を育てたアメリカ人女性レオニー・ギルモアの波乱万丈の半生を描いた作品。

 映画『レオニー』は、11月20日(土)より角川映画配給で角川シネマ新宿ほかにて全国公開中。(文・写真:沢登健)

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2010/11/21 18:26

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